店舗の売り上げデータに見る平成の大逆転劇――インテージ調べ今日のリサーチ

平成の間に生活者のライフスタイルはどのように変化したのでしょうか。

» 2019年04月09日 07時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

 インテージは、全国の店舗で継続的に日々の販売情報を収集しているSRI(全国小売店パネル調査)とSDI(全国一般用医薬品パネル調査)から、平成の間に市場構造が大きく変化した品目に関する分析結果を発表しました。

 食品分野では、平成29(2017)年にレトルトの売り上げがルーを上回りました。背景には、調理や片付けに手間や時間をかけたくないといった志向が強まっている一方で、技術革新によりレトルトカレーの味が向上し、家族それぞれが好みの味のカレーを食べたいというニーズが高まったことなどがあるようです。

 同年には、魚の缶詰でも大きな変化がありました。テレビの情報番組をきっかけにサバ缶が大人気となり、長らく首位の座を保ってきたツナ(マグロ油漬け缶)と順位が逆転しました。

カレー《クリックで拡大》
魚缶詰《クリックで拡大》

紙おむつ市場では大人用が子ども用の売り上げを逆転(平成24年)

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