LINEの月間アクティブユーザー(MAU)数は2018年12月時点で7900万。さらにそのうち毎日LINEを利用するユーザーの割合(DAU/MAU)は85%と、マーケティングプラットフォームとして大きな存在感と影響力を持つ存在となっている。
2019年2月20日に開催された「LINE Biz-Solutions Day 2019」では、今後のLINEのサービス内容とともに、LINEをマーケティングに活用し成果を挙げている企業の事例紹介も行われた。本稿では、「LINEで実現するフルファネルマーケティング活用」と題したセッションから、TBCグループとロクシタンの事例をレポートする。
TBCグループは、女性と男性それぞれに向けたエステティック事業を展開しており、全国に約200の店舗を持っている。今回登壇した長田佳敏氏(TBCグループ取締役マーケティングPR戦略部部長広報室室長)は1994年の入社以来、グループ全体の広報および宣伝を担当し、現在はマーケティング戦略全般を担っている。
同社では2015年にLINEの運用を開始し、現在は「LINE Ads Platform」も活用してブランド認知からエステティックの体験申し込みの獲得まで活用している。
長田氏は、フルファネルマーケティングにおけるLINEの強みとして、ユーザー数が圧倒的に多くしかもそれがアクティブであること、配信のコントロールがしやすいこと、季節変動がなく年間を通して安定して獲得ができることの3点を挙げる。
エステティック事業は、夏場は多忙で冬はニーズが減る。季節による繁閑の差は激しいが、一方で店舗数とそこで働くスタッフ数は変わらない。故に、年間を通じて安定した集客を図ることが重要な課題であり、LINEはそうしたニーズに応えてくれるというのだ。
長田氏は、「マーケティングの大切な仕事の1つが、正確な予測をすること。しっかりと予測をすることによって、店舗はお客さまをお迎えする準備をしっかりできる。この点で、LINEを使ったプロモーションがとても役に立っている」と語った。
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