企業向けLINEアカウントサービスの内容が刷新された。新たなLINE公式アカウントの運用はこれまでとどう違ってくるのか。LINEのビジネス活用の専門家が解説する。
LINEはこれまで料金や機能が異なる5つの法人向けアカウントを提供してきましたが、2019年4月にこれらを統合し、「LINE公式アカウント」として一本化することを2018年12月に発表しています。ここではサービス統合により変わることは何か。マーケティング担当者は何に気を付けて運用すべきか。エキスパートが2回にわたって解説します。前編となる今回は、統合のポイントを機能および価格面から見ていきしょう。
2011年に登場したLINEは、2018年12月時点で月間アクティブユーザーが7900万人に達し、マーケティングプラットフォームとして大きな存在となっています。
LINEではこれまで、企業規模や目的別に「公式アカウント」「ビジネスコネクトアカウント」「API型公式アカウント」「カスタマーコネクトアカウント」「LINE@」という5種類の企業向けアカウントサービスを展開してきました。
しかし、サービスの種類が増えた分、どのサービスでどの機能が使えるのか分かりづらく、自社に適合するサービスを選ぶのが難しいという声が出ていたのも事実です。
また、メッセージ配信をしない月でも月額費用が250万円ほど必要で、従来は料金面でも二の足を踏む企業が多く見受けられました。
こうした背景を受け、今回LINEは企業向けアカウントを1つに統合し、名称も「LINE公式アカウント」に統一しました。
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