ビジネスパーソンの人的ネットワークから日本人の国語に関する意識変化、ウェアラブル端末の成長予測まで。現在過去未来を結ぶ調査ウォッチの旅へようこそ。
不祥事によって企業の信頼が失墜する場面は印象に残りやすいものですが、一方で、企業ブランド向上に向けた日々のたゆまぬ努力というのは見えにくいもの。企業のコミュニケーションも、日々の職場でのコミュニケーションも、相手を敬う気持ちや誠実さが大切なのは同じなのかもしれません。大切なものは目に見えないとも申しますが、見えないものを数値で見える化するのが「調査のチカラ」。8万件超の調査データへのリンクをストックしたまとめサイトから、明日からのビジネスのヒントを探ってみてはいかがでしょうか。
日経リサーチは、主要企業580社のブランド力を測定・分析する「ブランド戦略サーベイ」の2016年版レポートを発表しました。企業のブランド力をコンシューマー(消費者)とビジネスパーソンの2つの視点から評価するこの調査は、今回で14回目となります。2016年版の総合ランキングは、前年4位のヤマト運輸が初の首位を獲得。2位はGoogle、3位はトヨタ自動車が、それぞれ前年の6位と7位から上昇、2年連続首位の日本マイクロソフトが6位に後退するなど、トップ3が全て入れ替わりました。また、日本マイクロソフトとトップを争ったAppleも前回の2位から今回は7位に後退しています。「独自性」への評価にかげりが出たのが一因ということですが、市場が成熟する中で常に「特別な存在」でいることの難しさを感じます。この他、前回21位のカシオ計算機が10位と大きく順位を上げ、セイコーやシチズン腕時計という国内時計大手もビジネスパーソンのスコアが好調でした。一方、三菱自動車、旭化成など不祥事が発覚した企業はいずれもスコアを落とす結果となっています。
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