コミュニケーションの場がデジタルにシフトしつつあるいま、マーケターにはいったい何が求められるのか。アドビ システムズ 井上慎也氏によるデジタルマーケティング論第1回は各種統計データを元にしたデジタルシフトの現状考察である。
アドビ システムズの井上慎也と申します。外資系消費財企業、外資系製薬企業でデジタルマーケティングに携わり、現在はデジタルマーケティングスペシャリストとして、アドビ システムズのデジタルマーケティング全般を担当しております。これから数回にわたり、これまでの業務経験を基に「デジタルとマーケティングの変革」をテーマに寄稿させていただきます。
ITmedia マーケティングでは、それぞれの領域の専門家の方々がそれぞれの最新の領域を深く掘り下げて連載記事を寄稿されるようですので、私の方からは企業側のマーケティング担当者としての経験と知見をもとに、デジタルマーケティングに関して基本的なことから現場のノウハウまでを広くお話しさせていただこうと思っております。
ITmedia マーケティングをご覧になっている皆さんであれば、当たり前の話ではあると思いますが、パソコンに加え、スマートフォン、タブレットといった各種デバイスがさまざまな場面で使われるようになっています。また、従来の企業サイト、オンライン広告に加え、Twitter、Facebook、LINEなどの各種ソーシャルメディアの普及によって、顧客と企業の接点がデジタルへとシフトしていることは、皆様自身も肌で感じているところかと思います。特に、企業のマーケティングにおいては、顧客とのコミュニケーションチャネルと手法が大きく変化している、と捉えることができると考えます。
本記事では、連載第1回として、「デジタルへのシフト」の状況をマーケターらしく、簡単ではありますが一般に公開されている各種統計データから紐解いてみたいと思います。
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