鶴田 今回のキャンペーンを総括すると、AKB48というキャラクターのコンテンツ力の強さがすべてでした。すべての施策が口コミとSNS上での波及を加速させていったということで、複層的なコミュニケーションを高いコストパフォーマンスで実現できました。
PRイベントもJR新宿駅のデジタルサイネージについての記事がYahoo!ニュースに載って、それを読んで「見にいこうぜ」とTwitterでつぶやいた人もたくさんいるなど、非常に複層的なコミュニケーションがありました。「誰よりも先に見たい」「たくさん報告をアップしたい」という人々のニーズがあって、どんどん加速していったということです。
C・ROIによるROI効果検証やCM効果測定などのマーケティング支援を行うテムズによる、『野菜一日これ一本』キャンペーンのファネル構造分析。「購入意向→購入行動」での離脱率が若干高いほかは優秀だというまた月並みですが、それぞれのメディアで全然違う、見たくなるようなコンテンツを用意したということ。見たくなる、人に言いたくなるコンテンツを作ることが重要だと思いました。
最後に、ターゲットにタイミング良くコンタクトしてもらうための情報波及ルートを意図して作ったことです。「何を最初に持ってくるか」が今回一番考えたポイントですが、そこが重要だと実感しました。来年、どういうタレントでいくかまだ決めていませんが、これらのことも踏まえて来年のキャンペーンを設計していきたいと思っています。
「分からないものが一番いい」――秋元康氏のAKB48プロデュース術
AKB48がジュースをゴクゴク――JR新宿駅西口のデジタルサイネージを見に行った
前田敦子さんが24位!? カゴメAKB“総選挙”に異変アリCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.