AKB48で売上36%アップ、カゴメ『野菜一日これ一本』のPR戦略(4/4 ページ)

» 2011年11月24日 08時00分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]
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複層的なコミュニケーションが生まれた

鶴田 今回のキャンペーンを総括すると、AKB48というキャラクターのコンテンツ力の強さがすべてでした。すべての施策が口コミとSNS上での波及を加速させていったということで、複層的なコミュニケーションを高いコストパフォーマンスで実現できました。

 PRイベントもJR新宿駅のデジタルサイネージについての記事がYahoo!ニュースに載って、それを読んで「見にいこうぜ」とTwitterでつぶやいた人もたくさんいるなど、非常に複層的なコミュニケーションがありました。「誰よりも先に見たい」「たくさん報告をアップしたい」という人々のニーズがあって、どんどん加速していったということです。

C・ROIによるROI効果検証やCM効果測定などのマーケティング支援を行うテムズによる、『野菜一日これ一本』キャンペーンのファネル構造分析。「購入意向→購入行動」での離脱率が若干高いほかは優秀だという

 また月並みですが、それぞれのメディアで全然違う、見たくなるようなコンテンツを用意したということ。見たくなる、人に言いたくなるコンテンツを作ることが重要だと思いました。

 最後に、ターゲットにタイミング良くコンタクトしてもらうための情報波及ルートを意図して作ったことです。「何を最初に持ってくるか」が今回一番考えたポイントですが、そこが重要だと実感しました。来年、どういうタレントでいくかまだ決めていませんが、これらのことも踏まえて来年のキャンペーンを設計していきたいと思っています。

テムズによる購入行動に対する影響度分析。テレビCMや交通広告といったコミュニケーション要因が28.9%を占めているのは非常に高いという

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