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» 2013年02月05日 08時22分 UPDATE

【連載】インターネット時代の企業PR:第6回 「ステマ」のカジュアル化がより巧妙なステマを横行させる (1/2)

ステルスマーケティングの何が悪なのかといえば、「ステルス」という点につきる。情報の受け手に知らされるべき事実が知らされないまま、情報が発信されること。それが悪なのである。

[細川一成,電通パブリックリレーションズ]

ステマの1年

 ガジェット通信とniconicoが発表した2012年のネット流行語ランキングの1位は「ステマ」でした。確かに2012年はステマの年だったかもしれません。1月に起こった「食べログでのステマ騒動」を皮切りに、同時期に芸能人ブログで同じ商品を推薦する記事が関係性を明示しないまま書かれていたことが話題になったり、ある企業が有名ブロガーに送信したステマ依頼を匂わせるメールが話題になったり、いろいろなことがありました。極めつけは「ペーニーオークションステマ騒動」でしょう。まだ記憶に生々しいこの騒動は、詐欺事件に関わる事件だったこともあり、テレビ番組で大きく扱われるほどの話題となりました。

 ステマという言葉は、2011年以前から、生活者に宣伝であることを隠しながら行う企業の宣伝活動を意味する「ステルスマーケティング」の略語として掲示板サイトなどで頻繁に使われており、決して新しい言葉ではありません。が、一連のステマ騒ぎによって、広く、多くの人に使われるようになったのは間違いありません。掲示板サイトでのみ使われるスラングが一般化したとも言えるでしょう。

 その意味で2012年のネット流行語大賞が「ステマ」だったことには納得がいきます。

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