消費者の「自分へのご褒美」支出拡大にマーケターはどう反応すべきか?Marketing Dive

Why Groupによると、2023年末のホリデー支出トレンドにより、「自分自身の大切さ」を伝えるメッセージの必要性が浮き彫りになったという。

» 2024年03月13日 12時00分 公開
[Sara KarlovitchMarketing Dive]
Marketing Dive

 2023年のホリデーシーズンは予想外の消費行動で埋め尽くされた。景気関連のストレスと、セルフケアライフスタイルの強さが、予測を裏切った2大理由だ。例えば、消費者は感謝祭のだいぶ前から買い物を始めて消費を分散させると予想されていた。しかし、Horizon MediaのWhy Groupが最近発表したレポートによれば、10人に5人の買い物客が、よりお得な買い物をしようとブラックフライデーまで待ったという。

ブラックフライデーまで買い控える人たちの心理

 自分への贈り物には強い感情的要素があり、ホリデー支出に関して、一部の消費者の金銭的な心配を打ち消すことができる。全体として消費者は計画より平均28ドル多く、平均合計668ドルの支出になった。その差は経済的に脆弱な買い物客の間でさらに顕著で、平均469ドルの支出を予定していたが、最終的には平均553ドルの支出になった。

 Why Groupバイスプレジデントのミリアム・ブラウニング=ナンス氏は「自分への贈り物には大きな感情的要素があるが、これはホリデーが最もお得な買い物ができる時期だという認識によっても促進されている。マーケターは『自分自身の大切さ』をテーマにしたメッセージングでこの効果を一年中活用し、人々が自分自身をもてなす際の潜在的な罪悪感を和らげる手助けをするべきだ」と話す。Why GroupはメディアエージェンシーHorizon Media傘下で文化的・社会的トレンドの調査を担う

 「2023-2024 Holidays Unwrapped」レポートは、9月に1000人を対象に行われたホリデーショッピングの計画に関する調査に基づいている。消費者はホリデー後に再度調査を受けた。さまざまなグループの経済見通しをより深く理解するために、Horizon Media独自のインフレセグメンテーション(Inflation Segmentation)のフレームワークを用いた。

(「お金に余裕がない人ほどブラックフライデーに財布のひもが緩む理由」に続く)

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