自社のWebサイトが検索結果に出てこない? 原因と解決法を徹底解説SEOタイムズ編集部が初心者向けにわかりやすく解説

せっかく時間をかけて作ったWebサイトが、なぜかGoogleで検索してもなかなか表示されない経験はありませんか? 実は、これには理由があります。

» 2024年02月20日 11時00分 公開
[谷川祐一SEOタイムズ]

 自社のWebサイトがGoogleで検索しても表示されないのは、Googleが情報を探しやすくするための対策が足りていないからです。SEO施策を的確に、粘り強く取り組むことが、検索結果の上位に表示されるコツです。

 そうは言ってもどうやればいいのか分からないという人もいるでしょう。今回は、Webサイトが検索結果に出てこない原因と、それを解決するための方法を分かりやすく説明します。狙ったページが検索結果に表示されるよう、ぜひご参考にしてください。

Webサイトが検索に出てこない原因とその解決策

 Webサイトが検索結果に出てこない原因は、大きく分けて4つ考えられます。

  1. Googleに登録されていない:Googleにサイトを認識させるためのインデックス登録がされていなければ、Googleはあなたのサイトを把握できません。
  2. 検索エンジンが理解しにくいWebサイトになっている:SEO対策が不足していると、検索エンジンがサイトの内容を把握しにくくなります。適切なキーワード設定やメタタグの使用などが重要です。
  3. コンテンツの質が低い:検索エンジンは質の高いコンテンツを優先して表示します。情報の有用性やオリジナリティ、詳細さなどが評価されます。
  4. ドメインやURLの設定問題:URLが複雑すぎる、またはドメインが信頼性の低いものであると、検索エンジンが理解しづらく、間接的に評価に影響することがあります。

 これらの問題を改善することにより、Webサイトは検索結果に表示されやすくなります。

Webサイトが検索結果ページに表示できる状態か確認する方法

 Webサイトが検索結果に表示されるかどうかを確認するには、方法が2つあります。

  1. 直接検索する:まずGoogleの「site:」検索機能を使ってみましょう。これはGoogleがあなたのサイトをどれくらい認識しているかを確認するための簡単な方法です。Googleの検索バーに「site:あなたのドメイン名」と入力してください。結果画面にあなたのサイトの各ページが表示されれば、Googleはあなたのサイトを認識しています。
  2. Google Search Consoleで確認する:Google Search Console(以下、Search Console)はGoogleが提供する無料のツールです。あなたのWebサイトがGoogle検索でどのように表示されているかを2つの方法で確認できます。
    • URL検査:Search Consoleにログインして左側のサイドバナーメニューから「URL検査」を選択し、確認したいページのURLを入力する。入力したURLがインデックス登録済みであれば、あなたのサイトは検索結果ページに表示できる状態です。
    • インデックスカバレッジ:Search Consoleにログインして左側のサイドバナーメニューから「インデックス」→「カバレッジ」を選択し、ステータス表示を確認する。ステータスには「有効」「有効(警告あり)」「エラー」「除外」の4段階があります。各段階に応じて対応方法が異なります。

WebサイトをGoogleに登録する方法

 WebサイトをGoogleに登録するには、Search Consoleを使ってインデックス登録をリクエストする方法とXMLサイトマップを送信する方法があります。この手順により、GoogleにあなたのWebサイトを認識させることができ、検索結果に表示される可能性が高まります。

インデックス登録をリクエストする

 Search Consoleで登録されていなかった、あるいはあらため改めてインデックス登録を申請したい場合はまずSearch Consoleにログインし、上部の検索窓へインデックスさせたいURLを入力して検索。インデックス状況が表示されたら「インデックス登録をリクエスト」をクリックします。

 インデックス登録のリクエスト後、すぐに検索結果に表示されるわけではありませんGoogleがあなたのサイトをクロール(情報収集)し、その情報をインデックス(検索結果に表示するための整理)するまでに時間がかかります。インデックス登録のリクエストについて、詳しくはこちら(外部リンク)をご確認ください。

XMLサイトマップを送信する

 XMLサイトマップは、あなたのWebサイトの全ページのURLをまとめたもので、GoogleがWebサイトの全体構造を理解するための手助けとなります。このサイトマップをGoogleに送信することで、Webサイトが検索結果に表示されやすくなります。

 まずXMLサイトマップを作成します。「sitemap.xml Editor」や「XML Sitemaps Generator」などの無料のオンラインツールを使うといいでしょう。Webサイト構築に「WordPress」を使っている場合には、XMLサイトマップを作成できるプラグインが便利です。

 サイトマップができたらSearch Consoleにアクセスし、左側のメニューから「サイトマップ」を選択。「新しいサイトマップの追加」をクリックし、生成したXMLサイトマップのURLを入力し、「送信」をクリック。ステータスが「成功しました」になっていることを確認しましょう。

検索エンジンに理解してもらうための対策

 検索エンジンに理解してもらうために重要な要素は、以下4つが基本です。

  1. タイトルとメタディスクリプションを設定:タイトルとメタディスクリプションは、検索エンジンにWebページの内容を伝える役割を果たします。これらを適切に設定することで、検索エンジンはページの内容を正確に把握し、ユーザーが求める情報を提供するために適切な検索結果として表示します。
  2. 構造化データをマークアップ:構造化データは、Webページの内容を検索エンジンが理解する形式で提供する手法です。これを利用すれば、検索エンジンはページの情報をより詳細に理解し、ユーザーにとって役立つ検索結果を表示することが可能となります。
  3. 内部リンクを強化:Webページ内で他のページへのリンクを強化することで、ユーザーに対する情報提供がスムーズになります。また、検索エンジンに対してもWebサイトの構造を理解させやすくする役割を果たします。
  4. コンテンツの質を高める:ユーザーニーズに合わせたオリジナルのコンテンツを作成し、これを定期的に更新することで、検索エンジンからの評価を高めることが可能です。これにより、検索結果の順位アップが期待できます。

 これらの対策は、Webページが検索結果に表示されるために欠かせない要素です。一つずつていねいに取り組んでみてください。

よくある質問

 最後に、よくある質問をまとめておきます。

Q1. Webサイトを作成したけど、検索結果に表示されない。原因と解決策を教えてください。

A1. Webサイトが検索結果に出ない場合、「Googleがページをまだインデックスしていない」「ページの評価が低い」といった理由が考えられます。解決方法は「Search Console」でサイトマップを送信し、Googleにページ存在を知らせることと、SEO対策を行いページ構造を改善することです。これには、適切なキーワード使用、メタタグ最適化、内部リンク強化などがあります。

Q2. 特定のキーワードで検索してもWebサイトが表示されない。どうすればいいですか?

A2. Webサイトが特定のキーワードで検索表示されないときは、次の3つのSEO対策を確認しましょう。
  1. キーワード選定:ユーザー視点での言葉選びが重要です。
  2. キーワード設定:適切な場所にキーワードを配置することで、検索エンジンがそのページを該当キーワードに関連するものと判断しやすくなります。
  3. コンテンツの充実:該当キーワードに関連する質の高い情報を提供することが求められます。

Q3. Webサイトを検索結果に表示させたくない場合、どうすればいいですか?

A3. Webサイトを検索結果に表示させたくない場合、「noindex」や「robots.txt」を活用します。noindexタグはページのインデックスを防ぎ、robots.txtはWebサイトのクロールを抑える指示を出します。設定は慎重に行い、意図しないページが除外されないように注意が必要です。

 本記事では、Webサイトが検索結果に表示されない問題の原因と解決策を紹介しました。Webサイトが検索結果に表示されない原因はGoogleがサイトを認識していない、サイトの内容・構造を検索エンジンが理解しにくいことなどが挙げられます。解決するには、GoogleへのXMLサイトマップの送信やサイト構造の整理など、状況に応じた方法がありますので、まずは表示されない原因を特定しましょう。

執筆者紹介

谷川祐一

谷川祐一さん

たにがわ・ゆういち GMOソリューションパートナー メディア運営チーム リーダー。SEOに特化したサイト制作に従事。さまざまな経験を経て編集責任者(リーダー)としてSEO初心者向けオウンドメディア「SEOタイムズ」とSNS運用代行サービスの立ち上げをおこなう。ランチェスター戦略をベースとしたSEO戦略の策定を得意としている。


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