11月の第4木曜日、米国では祝日となる感謝祭(Thanksgiving Day)の日の翌日は「ブラックフライデー」と呼ばれています。
11月の第4木曜日、米国では祝日となる感謝祭(Thanksgiving Day)の日の翌日は「ブラックフライデー」と呼ばれ、小売店(リアル店舗)が感謝祭の売れ残り処分も兼ねた大安売りを実施する伝統がある。さらに近年、その翌週の月曜日を「サイバーマンデー」として、Eコマースを営む各社がセールを仕掛けるようになっている。
ブラックフライデーにおける買い損ないニーズをオンラインショッピングで補完する意味合いで始まったのがサイバーマンデーだ。しかし、小売業全体の中でオンライン比率が拡大するのに伴い、キャンペーンの規模はどんどん大きくなっていった。現在ではブラックフライデー前の感謝祭当日からセールが始まり、そこから1週間を「サイバーウィーク」、1カ月を「サイバー月間」と呼ぶこともある。
ブラックフライデーの由来は、所説ある。代表的なものの一つが、ホリデーショッピングによる利益で帳簿が黒字に転じる日という説。もう一つが、1960年代のフィラデルフィアの警察官たちが、買い物客や観光客の流入によって発生する交通混雑を「ブラック」と表現したという説。
Adobeが同社のアナリティクスツールである「Adobe Analytics」で得られたオンラインでの商取引データ(米国の小売業サイトへの1兆回以上の訪問、1億個のSKU、18の製品カテゴリー)を分析したレポート(外部リンク)によると、2023年の米国においてブラックフライデーには96億ドル(前年比5.7%増)、サイバーマンデーには120億ドル(前年比6.1%増)の売り上げが予想される。2023年11月23日から27日のサイバーウィーク(感謝祭、ブラックフライデー、サイバーマンデーを含むショッピング期間)のオンライン売上高は372億ドル(前年比5.4%増)。ホリデーシーズン(11月1日から12月31日)の16.8%を占めると見込まれている。
日本ではもともと11月は年末商戦直前で、年間でも小売業の売り上が低いとされていた。これをカバーすことを狙って大手小売業を中心にブラックフライデーにセールを実施するケースが増えている。 全国のイオンモールでは2023年11月17日から26日までの10日間、「イオンモール ブラックフライデー」を開催。オンラインではアマゾンジャパンが「Amazon ブラックフライデー」を2023年11月24日から12月1日までの12日間開催する。楽天もショッピングモール「楽天市場」において11月21日11月27日まで「楽天市場のブラックフライデー ポイント最大44.5倍!」を開催する。
(2023年11月17日18:00更新)
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