町工場の7割弱が売り上げ減、9割は6月以降も回復の見込みなし――キャディ調査今日のリサーチ

機械メーカーと町工場、計301社に調査。

» 2020年06月12日 20時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

 製造業向け受発注プラットフォーム「CADDi」を提供するキャディは、日本の機械メーカーと町工場、計301社を対象に、製造業における新型コロナウイルスの影響に関するアンケート調査を実施しました。

 同調査によると、新型コロナウイルス感染拡大が自社のサプライチェーンに「多大な影響あり」または「一部影響あり」と回答したのは機械メーカーの50.6%と過半数になり、町工場ではさらに15ポイント高い65.4%となりました。町工場への影響は機械メーカーよりも顕著に表れています。影響例としては機械メーカーでは「代替困難なメインのサプライヤーの休業・廃業」など、町工場では「主要顧客からの発注止め、材料屋・外注先の休業・廃業」などが挙がりました。

厳しい状況下で規顧客開拓へ動き出した町工場も

自社のサプライチェーンへの影響

 町工場を対象に売り上げへの影響を聞くと「2割以上減」という回答が60.6%。「5割以上減」が6.1%で、合わせると7割近い町工場がダメージを受けていることが分かりました。さらに、6月以降の売り上げ減を見込んでいる町工場は9割以上になりました。

売り上げへの影響(対象:町工場のみ)

 売り上げへの見込みが絶たない中で新規顧客開拓へ動き出した町工場も多くありました。自社の新規顧客開拓体制について、自社または他社リソースの活用で「強化した/する予定」と回答した町工場は過半数に達しています。

新規顧客開拓の体制の変化(対象:町工場のみ)

 既存顧客は大事な存在ではありますが、「引き合い」を黙って待つだけでは成長はありません。厳しい経済状況下となればなおのこと。やみくもに動き回るのではなくテクノロジーの力で効率的に新規開拓を進める方法が求められているのではないでしょうか。

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