セールスイネーブルメントツールにもさまざまなものが存在します。具体的には何があるのか、解説します。
Sales Enablement(以下、セールスイネーブルメント)は2010年ごろに米国で生まれた、営業活動に関わる諸部門の業務改革を伴う「営業支援」の取り組みのことです。
米国の営業支援コンサルティング会社RAIN Groupによれば、セールスイネーブルメントには次の4つの要素が含まれています。
最も重要とされているのが営業支援とコーチングの要素です。ここでいう営業支援とは、営業マネジャーによる営業パーソンのサポートを指します。営業部門の底上げには、営業パーソン一人一人のパフォーマンスの向上が必要不可欠です。そのため、セールスイネーブルメントには営業パーソンのそれぞれのスキルに応じた研修などの人材育成や、モチベーション向上のためのコーチングなどの要素が含まれているのです。
セールスイネーブルメントの目的には、各営業パーソンのノウハウの取得だけでなく、営業部門やチーム内での営業プロセスやナレッジの共有も含まれています。また、セールスイネーブルメントを促進する過程で各プロセスの数値化を行います。営業プロセスが見える化することで、ボトルネックを可視化して改善につなげることも可能になるのです。
セールスイネーブルメントを促進する一環で営業効率化ツールの導入も行いますが、それだけでなく、そのツールを適切なタイミングで活用できるようにするのもセールスイネーブルメントの要素の一つと考えられています。例えば、商談のタイミングではAという資料を、クロージングのタイミングではBという資料を活用するなど、営業活動のこれまでのデータを基に的確にサジェストするのも、セールスイネーブルメントの重要な要素です。
一口にセールスイネーブルメントツールといってもさまざまなツールが存在します。ここでは具体的な以下のツールについて説明します。
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