チームや部門をマネジメントする立場のにある人にとって、KPI(Key Performance Indicator:重要評価指標)はチームの方向性やメンバー評価の基となるものです。一方でWebマーケティングの現場において、「KPIは改善しているが売り上げが伸びてこないのはどういうことだろう」とか「新しいKPIを設定したらメンバーのベクトルがずれてしまい、目の前の数字ばかりに目が行くようになってしまった」というような悩みもよく聞きます。
また、広告代理店やサイト運用など外部パートナーと共にプロジェクトを行う場合、KPIはより重要になります。「何を目的に」「何を判断基準に」Webサイトを運用し、改善を行っていくかを考える上で、指針になるのはKPIです。KPIがうまく握れていないと、配信や納品など、おのおのが最低限の義務をこなすだけになってしまいがちで、成果につながらない予算の無駄づかいに陥ってしまいます。また最近は、インターネット広告に関して、広告代理店による広告費の不適切請求や広告のインプレッション数の水増しなど、配信実績に伴う問題がメディアを賑わせていますが、これらの原因の1つとして「業界全体としてのKPI」の在り方に課題があることは否めません。
ここで、Webサイトやインターネット広告運用でよく使われるKPIを見てみましょう。以下の分類は私の方で便宜的に区分したものです。
挙げ始めるとキリがないですが、多くの企業ではこういった指標をKPIとしてWebサイトや広告を運用していることでしょう。
ところで、実はこれらの中には「良いKPI」と「悪いKPI」が混在しています。どれがどうだか分かりますか。
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