トライベックが「スマートフォンユーザビリティ診断」を刷新、ブランド訴求の一貫性などを評価可能にスマートフォン対応サイトの使いやすさを100点満点でスコアリング

トライベック・ストラテジーおよびトライベック・ブランド戦略研究所は、「スマートフォンユーザビリティ診断」をリニューアルしたと発表した。

» 2016年08月02日 16時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

 トライベック・ストラテジーおよび子会社であるトライベック・ブランド戦略研究所は2016年8月2日、オウンドメディアのユーザビリティ(使い勝手や安全性)評価プログラム「スマートフォンユーザビリティ診断」をリニューアルしたと発表した。

 スマートフォンユーザビリティ診断は、トライベック・ブランド戦略研究所が実施している「Webユーザビリティ診断」をスマートフォンサイト向けに独自に開発した評価プログラム。スマートフォンならではのユーザビリティに対する配慮や工夫がされているかを総合的に調査することにより、 スマートフォンサイトを通じた企業のコミュニケーション活動の参考となることを目的としている。また、診断後は課題が大きい項目を中心に、 具体的に改善案をレポーティングする。

 評価方法はAからEの5評価軸全65項目について4段階評価を行い、 ウエイト付けされた配点基準に従い100点満点でスコアリング。 1サイトにつき3人以上のアナリストが診断を行うヒューリスティック評価法を用いている。

評価軸 項目数 内容
A.アクセス性 7 ユーザーのアクセスしようとする意志を妨げていないか
B.サイト全体の明快性 12 忙しい中アクセスしてくれたお客さまに対し、 瞬時にサイト内容を伝えられているか
C.ナビゲーションの使いやすさ 20 サイト上での自由な移動を妨げていないか
D.コンテンツの適切性 11 詳細情報は読みやすいか。無意味なコンテンツで負荷をかけていないか
E.ヘルプ・安全性 15 ユーザーの抱える疑問や問題を適切に解決し、 安心して利用できるか

 スマートフォンの利用者数は今やPCに迫る勢いになっており、Webサイトにおいても、スマートフォンサイトを用意するだけでなく、スマートフォンユーザーが使いやすいと感じるUI設計へのニーズが高まっている。このような状況を受け、両社はスマートフォンユーザビリティ診断の診断項目と採点方法を大きく改定し、新たな診断プログラムとして提供することになった。リニューアルのポイントは以下の通り。

1.ブランドコンシステンシーの概念

ブランドイメージの一貫性を評価。画像はANAのWebサイトの評価例《クリックで拡大》

 多くのユーザーがさまざまなデバイスを通じてWebサイトにアクセスする一方で、異なるデバイス間で統一された強いブランドイメージを発信することが難しくなってきている。そこで今回の改定では、スマートフォンからWebサイトにアクセスした際に、他のデバイス(特にPC)と同じブランド訴求ができているかを判定する項目が追加された。

2.デバイス特有の制約

デバイス特有の制約に配慮。画像はKDDIのWebサイトの評価例《クリックで拡大》

 スマートフォンからのアクセスには通信速度や画面の大きさといったデバイス特有の制約が生じる。このような制約への配慮として、ページの表示速度、主要プロセスへの最短到達性などの項目を設置。また、スマートフォン特有の画面操作(タップ操作、フリック入力、アプリ遷移など)を判定基準にしている。

3.スマートフォンユーザーの閲覧行動特性

スマホユーザーの行動実態に合った評価軸に。画像は日本郵政のWebサイトの評価例《クリックで拡大》

 PCとスマートフォンのユーザーを比較すると、共通ナビゲーションの利用やスクロールダウンの仕方など、サイト内回遊について大きな違いがみられる。このようなスマートフォンユーザーの行動実態に合わせて「ナビゲーションの使いやすさ」の項目や配点を大幅に変更。位置情報を利用したコンテンツや電話番号のタップによる問い合わせなど、スマートフォン特有の利用シーンにも対応する。

リニューアルのポイント《クリックで拡大》

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