トライベック・ブランド戦略研究所は、各企業の環境サイトの整備状況について調査した。1位になったのはキヤノン。
トライベック・ブランド戦略研究所は、2016年2月時点の222社の環境サイトの整備状況について調査を行った。達成スコアはあらかじめ設定したチェックリストの達成状況および各コンテンツの視聴率(推定視聴者数)に基づき算出した。ブランディングの評価はネット視聴率測定システム「Reach Next」で測定した視聴率(推定視聴者数)を加味して行っている。
今回初のトップとなったキヤノンの環境サイトは、同社の環境への取り組みを写真やイラストを交え分かりやすく紹介する特集コンテンツがメインのサイト構成となっている。内容は製品・サービスにおける取り組みから社会貢献活動まで多岐に及び、同社の環境活動の全容を身近に理解することができる。2015年11月にオープンした「Canon Bird Branch Project」は事業所における愛鳥活動の取り組みを美しい写真とともに紹介している。また野鳥の写真を撮影する際のカメラ・レンズの選び方やテクニックなども掲載されており楽しみながら企業の環境活動に触れることができる。
2位のサントリーは「サントリーの愛鳥活動」や「サントリー天然水の森」などの環境ブランディングコンテンツが充実している。「サントリー天然水の森」は「工場で汲み上げる地下水よりも多くの水を生み出す森を育む。」をコンセプトとした同社の森づくりの取り組みを紹介している。活動レポートや、調査・研究レポート、森や自然にまつわるエッセイなどが掲載されており、同社のコーポレートメッセージ「水と生きる SUNTORY」を体現した非常に充実したコンテンツとなっている。
その他、今回の調査の全体的な傾向として、特集やハイライトなど、一年間の取り組みの要点や活動の重要な成果を分かりやすく紹介したコンテンツの増加が挙げられる。
また、昨年に引き続き各社のスマートフォン対応は着実に進んでおり、環境サイトをスマホ対応させている企業は65社と、前々回14社、前回38社から大幅に増加した。
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