成功する「ゆるキャラ」は何が違うのか“押しキャラ”はNHKの…(1/2 ページ)

第2の『くまモン』や『ふなっしー』を目指し、都道府県から市町村に至るまでそれぞれユニークな「ゆるキャラ」を立て、PRに活用しようという動きは今も活発だ。

» 2014年03月20日 13時00分 公開
[岩崎史絵,ITmedia マーケティング]

 ここ数年、ブームが続いている「ゆるキャラ」。例えば今や、熊本県のシンボルといえば阿蘇山でもなければ熊本城でもなく、『くまモン』だ。「熊本県を知らなくても、『くまモン』は知っている」という子どももいるほどだ。同じく、千葉県船橋市の正確な場所は分からなくても、『ふなっしー』を知っている人は大勢いる。第2の『くまモン』や『ふなっしー』を目指し、都道府県から市町村に至るまでそれぞれユニークな「ゆるキャラ」を立て、PRに活用しようという動きは今も活発だ。

 2014年3月14日、Mashableに掲載された記事“9 Famous Tech Mascots and Their Colorful Backstories”(「9つの有名なテクノロジー・マスコットとその華麗な背景」)では、テクノロジ企業の有名な「ゆるキャラ」を9つ紹介している。「ゆるキャラ」、つまりブランドを象徴するマスコットといえば、かつてはスポーツチームなど一部のブランドだけのものだった。ところが近年、顧客とのコミュニケーション活性やブランド認知力のために「ゆるキャラ」を創る企業が増えているという。

 こうした状況を受け、本記事ではMashableの“押しキャラ”を紹介しているのだ。ただしそのトップに出てくるのは、なぜかNHKの「どーもくん」になっている。NHKがテクノロジ企業かどうかはさておき、記事では「どーもくん」を「日本のテレビ局であるNHKが創った恐ろしいモンスター・マスコット(the fearsome monster mascot for Japan's NHK-TV)」と紹介しているのもユニークだ。「どーもくん」制作チームの合田経郎氏によると、ある夜遅くまで置きていた合田氏が、丸や四角などを描き始め、そこから徐々に「どーもくん」が創られていったそうだ。

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