アイ・ティ・アール(ITR)は2月27日、マーケティング支援分野商材における市場調査の結果を発表した。
ITRは、マーケティング支援(メール送信、メール処理、マーケティング管理)、アクセス解析、ソーシャルメディア解析およびECサイト構築管理の各市場の調査結果を発表した。
「メール送信」市場は需要が拡大し、2011年度は前年比13.5%増、2012年度も高成長が予想される。2011年度の「メール処理」市場は、主要ベンダーの低迷により同1.6%増にとどまったが、2012年度は復調傾向にある。「マーケティング管理」市場は認知度の向上もあり、2011年度は同28.6%増と急成長、2012年度はさらに拡大する見込みである。「アクセス解析」市場も、2011年度は同9.4%増で、2012年度も好調が予想される。
「ソーシャルメディア解析」の国内市場における2011年度の出荷金額は約14億円で、前年比36.9%増と大幅に伸びた。ベンダーシェアは、ホットリンク、トライバルメディアハウス、プラスアルファ・コンサルティングの3社が約7割を占めた。2012年度の同市場はさらに同41.8%増の20億円に達する見込みである。
TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアのビジネス利用としての有効性/認識が高まりつつあり、また参入ベンダーが増加傾向にあることから同市場の年平均成長率(CAGR 2011〜2016年度)は、23.2%と高い伸びが予測される。
ITRは、「ソーシャルメディア活用に対する企業のニーズは拡大しており、必然的にその成果を測定する解析製品の需要も続伸していくだろう」とコメントしている。
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