企業Facebookのファンは非ファンより平均2.5〜3倍、ファン企業の商品を買う―トライバルメディアハウス調査Facebookマーケティングの効果

トライバルメディアハウスは1月11日、JALとローソンの Facebook公式アカウントにおける「ブランド名の想起率」「好意度」「購入(利用)意向」「他者への推奨意向」「LTV(ライフタイムバリュー)」などについて、同アカウントのファンと非ファンの数値を比較した調査結果を発表した。

» 2013年01月11日 19時31分 公開
[ITmedia マーケティング]

 JALとローソンのFacebookのファンと非ファンの比較では、「ブランド名の想起率」「好意度」「利用(購入)意向」において、ファンの方が非ファンよりもJALでは2倍程度、ローソンでも1.3倍から3倍程度高い傾向を示した。両社ともにFacebookページのファンには優良顧客が多く含まれている結果となった。

 エンゲージメントが高いファンと低いファンを比較したところ、エンゲージメントが高いファンの方が「ブランド名の想起率」「好意度」「利用(購入)意向」の各項目において、4ポイントから9ポイント程度、高くなる傾向が見られた。

 LTV(ライフタイムバリュー)の比較では、ファンは非ファンと比較して平均2.5〜3倍程度、購入量が多かった。ファンの中でもエンゲージメントの高さと購入量は相関関係にあるという結果となった。

※ アンケート回答者のうち、Facebookページの投稿に対する「いいね!」回数が上位20%のファンを「エンゲージメントが高いファン」、下位20%のファンを「エンゲージメントが低いファン」と定義。

※ ファンの購入量、エンゲージメントが低いファンの購入量、エンゲージメントが高いファンの購入量は、非ファンの購入量を1.00として、それに対する割合で算出。


 また、Facebookページのファンになってからの意識/態度変容において、以前よりブランドが好きだったファンは、より一層ファン化が進む傾向にある。もともと好意度がそれほど高くないユーザー(Facebookページのファンになった理由が「そのブランドが好きだから」以外のユーザー)でも、Facebookアカウントのファンになることにより、一定の割合で、商品/サービスに興味を持ち、購入を検討する機会が増える、という結果となった。

■調査概要

調査目的:Facebookページのマーケティング効果の把握およびKGI測定

調査対象:

(1)Facebookページのファン(各社のFacebookページ内で募集)

(2)Facebookページの非ファン(インターネットリサーチ会社のモニターから抽出)

※各社のターゲット層(航空機利用者、コンビニエンスストア利用者)が対象

サンプル数:JAL(ファン1234人、非ファン500人)、 ローソン(ファン3233人、非ファン500人)

調査手法:インターネット調査

調査期間:2012年11月20日〜12月5日

調査設計、ページファンの実査、全データの集計/分析をトライバルメディアハウスとインデックス・アイが担当。非ファンの実査はクロス・マーケティングが担当。


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