複数のECサイトと購買データを共有することで、ターゲットへの商品サンプル配布が可能なサービス「BUYNDER」。サンプリング効果の可視化や購入への導線作りを支援する。
博報堂DYホールディングスのBuyndは11月29日、複数のECサイトをまたがって、ターゲットに合わせた商品のサンプル配布ができるサービス「BUYNDER」の提供を開始した。
サンプルを配布したい広告主の要望属性(性別/年齢/エリア/商品ジャンル)に合わせて各ECサイトにどれだけターゲットが存在し、サンプリングできるかをBuyndがとりまとめる。広告主がサンプリング配布数を決定し、各ECサイトにサンプルを納品、ターゲットユーザーがそのECサイトで買い物をしたタイミングでサンプルを同梱する。サンプリングを実行したECサイトで、配布前後の売り上げデータを比較すれば、効果を可視化できる。
さらにサンプリング時にクーポンを配布するなど、購入導線を作ることで「配布されたECサイトでの再購入」を促進する仕組みも構築可能だ。
10月に実施したBUYNDERでのサンプリング実証実験では、ネットスーパーやドラッグストアなどの複数のECサイトをまたがったターゲティングを行い、洗顔料のサンプル品3000個を配布した。2週後のECサイト上の販売データでは、配布前と比べて当該商品の売り上げが17%上昇し、カテゴリー内でのシェアは7.6%から11.5%に拡大した。現時点で、48のECサイトがBUYNDERへの参画に合意済み。同社では1年後に、100サイトの参画を見込む。
ECサイトで購入された商品にサンプル品を同梱して配布する従来のサンプリング手法では、規模が小さいECサイトの場合、オペレーション上の手間や利用者層の狭さから、サンプリング先を適切にターゲティングすることが難しかった。
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