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» 2012年07月26日 08時00分 公開

【連載】海外デジタルマーケティングトレンドウォッチ:弱小マーケティングチームがビッグデータを活用する方法 (2/2)

[沙倉芽生,フリーライター]
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ビッグデータを使って効率的にマーケティングしよう

 予算が少なくて、大企業が実施するようなパーソナライズサービスを活用したマーケティングなんてムリ、と思っていませんか? HubSpotはそんなアナタに、「ビッグデータを活用すれば、より最適でパーソナライズされたマーケティング活動ができますよ!」と呼びかけています。

 「昔は高額な費用を使ってテレビや新聞などで幅広い顧客に一般的なメッセージを伝え、あまり成果が出ないことがあったよね。だって消費者にとってそういう広告はウザいもん。でも今は、Webを含め広告を打つ媒体の数が増えている。同時に、企業は消費者のことが理解できるようになったし、特定の人に役立つメッセージも打ち出せるようになった」(HubSpotより)

 それを実現するのがビッグデータだというのです。ビッグデータとは、「とにかくデカくて複雑なデータの集まりで、いつもマーケティング担当者が使っているようなツールでは手に負えないようなデータのこと」とHubSpot。まぁ、ココで「マーケティングソフトウェアが進化して、大企業のように統計学者を雇う必要もなくなったんだから、ビッグデータも簡単に扱えるよ」とちゃっかり自社の宣伝っぽいことも言ってるんですが、ビッグデータをビジネスに生かす方法もしっかり提案してくれています。

ビッグデータを活用する5つの方法とは?

 では実際にマーケティングにビッグデータを活用するにはどうすればいいのでしょうか。ブログで紹介されているのは以下の5つのポイントです。

1. 毎週A/Bテストをしよう

 A/Bテストというのは、広告などで複数のパターンを用意し、そのパターンを入れ替えることでユーザーの反応を探るという手法です。「よく知られた手法だけど、定期的にやっている企業はほとんどいないよ」とHubSpotは指摘しています。

2. メールをパーソナライズ化しよう

 メールに名前を入れるだけでも、(実際には大量配信だとしても)「大量配信じゃないよ」って雰囲気は出せますよね。とにかく顧客から入手したデータをできるだけ活用し、読み手に価値のあるメールを作成しましょう。

3. 上手にセグメンテーションしよう

 全員に同じ内容のメールを送ってしまうのでは昔のテレビ広告と変わりません。いくら大量にメールを送っても、たいした反応は期待できないでしょう。メールの場合、「反応」とはクリックスルーレートになるわけですが、このレートを上げるには顧客をセグメント化してメッセージをカスタマイズしなくちゃいけませんね。

4. ユーザーに響くキーワードでコンテンツを作成しよう

 「やっぱりSEO(検索エンジン最適化)はマーケティングツールとして欠かせないよね」とHubSpot。勝手に「このキーワードならユーザーを呼び込めるんじゃない?」と予測するのではなく、価値のあるトラフィックにつながるキーワードが何なのか、きっちりデータを集めた上でコンテンツに反映させましょう。

5. クローズドループマーケティングでツールを最適化しよう

 クローズドループマーケティングというのは「最適なタイミング」で「最適な商品/サービス」を「最適な見込み顧客」に提供できるよう、チャネルおよびそれぞれのチャネルから得られる見込み顧客情報を継続的にメンテナンスするマーケティング手法のことです。日本では「生け簀型マーケティング」とも呼ばれています。HubSpotは「マーケティング担当者の多くが、SEOやソーシャルメディアなどのマーケティングツールをどの程度使うべきか直感で決めている」と指摘。単に感覚でツールを選ぶのではなく、クローズドループマーケティングによってプロセスを設定し、どのマーケティングチャネルが生産性の高いマーケティングにつながるのかを見極めるべきだとしています。

あたりまえのことばかりじゃない?

 上記でHubSpotが提案している内容は、どれも特に目新しいことではありません。つまり、「ビッグデータを活用するのに派手な手法は必要ない」ということのようです。

 時折、「そんなに高い金を出して企業コンサルティングプロジェクトに投資しなくても、HubSpotのようなマーケティングソフトウェアを使えば簡単にマーケティングプロセスが構築できるよ」なんて宣伝文句も組み入れつつ、有益な情報を提供してくれるHubSpot。これからもこのブログに注目していきたいと思います。

寄稿者プロフィール

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沙倉芽生(さくらめい) ITやWebビジネスに関する超お堅い記事から、食欲とイケメン欲をむき出しにしたブっ飛び記事まで、幅広く手がけるフリーライターおよび翻訳者。過去に英語講師の経験もあることから、英語をネタにした記事も得意。ITmedia マーケティングでの寄稿を通じ、自分をマーケティングする術を学んで婚活に生かそうとひそかに企んでいる。


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