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» 2018年07月31日 12時00分 公開

デル、三陽商会、イーグルリテイリングの担当者が自社の取り組みを語る:AIで結果を出しているWebマーケターがやっていること (1/2)

Webマーケティングの現場で成果を挙げるAI活用とはどのようなものか。トップマーケターが語り合った。

[やまもとはるみ,ITmedia マーケティング]
楽天マーケティングジャパンの吉田悠紀氏 楽天マーケティングジャパンの吉田悠紀氏

 楽天マーケティングジャパンは2018年7月18日、京都・東山において「Rakuten Marketing JP “Empowers Marketers” Vol.2」を開催した。その中のパネルディスカッション「WEBマーケティングの現場で、我々はA.Iソリューションとどう向き合うべきか」では、デルの横塚知子氏(コンシューマー&ビジネスマーケティング統括本部部長)、三陽商会の花輪俊夫氏(IT戦略本部ウェブビジネス部オムニチャネル推進グループ主任)、イーグルリテイリングの飛内イブラヒム・アーメッド・ジュニア氏(Online Store Manager)の3人が、AIソリューションへの各社の取り組みや成果について語った。モデレーターは、楽天マーケティングジャパンの吉田悠紀氏(パフォーマンスメディアマーケティング部副部長)が務めた。

なぜマーケティングにAIが必要なのか

 AIについては、ポジティブなイメージが先行する一方で、自社のマーケティングではどう使うのか、果たして成果は出るのか、具体的なイメージを持てていない企業も多いのではないだろうか。今回登壇した3社は既にAIソリューションを活用しており、一定の成果を挙げている。冒頭では、各登壇者が自社内のマーケティング課題やAIの導入背景について語った。

デルの横塚知子氏 デルの横塚知子氏

 デルの横塚氏は、日本市場のコンシューマーおよびスモールビジネスのマーケティングを担当している。2016年12月末には「デル アンバサダープログラム」を新規に立ち上げるなど、その業務領域は多岐にわたる。グローバル企業であるデルにおいては、AIへの理解は全社的に進んでおり、Webマーケティングにおいても既にAIをさまざまな場面で取り入れているという。費用対効果についても実績は認められており、今後もAIソリューションへの投資を継続していく意向だ。

三陽商会の花輪俊夫氏 三陽商会の花輪俊夫氏

 三陽商会の花輪氏は、営業や店舗運営、MD(マーチャンダイザー)などの業務を経験し、現在は自社ECサイトのデジタルマーケティング全般を担当している。AIについては社内ではリサーチ段階で、経営レベルでの投資判断にまでは至っていないのが現状だ。ファッション業界では、新しいテクノロジーを携えて業界に参入してくるファッションテックと呼ばれるテックベンチャー企業も多い中、花輪氏自身、情報収集しながらAI導入を加速していきたい考えだ。

イーグルリテイリングの飛内イブラヒム・アーメッド・ジュニア氏 イーグルリテイリングの飛内イブラヒム・アーメッド・ジュニア氏

 イーグルリテイリングの飛内氏は、オンラインストアの責任者として、EC事業全般とカスタマーサポートのマネジメントを担当している。カジュアル衣料ブランド「American Eagle Outfitters」などを扱う同社は、青山商事と日鉄住金物産の合弁会社であり、米国に本社を置くAmerican Eagle Outfittersのフランチャイズとして事業展開している。青山商事とAmerican Eagle Outfittersでは同じファッション業界であっても認識や理解度には差があり、飛内氏は「成果を出しながら日本の経営層の理解を得る必要があり、意識の底上げを図っている途上だ」と語る。

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