マクロミルは、2024年下半期の「食品」と「日用品」のカテゴリ別購入金額の伸びから振り返る「2024年下半期市場規模拡大・縮小ランキング」を発表した。
マクロミルは、同社の消費者購買履歴データ「QPR」のうち、2024年下半期の「食品」と「日用品」のカテゴリ別購入金額の伸びを分析して市場の傾向をまとめた「2024年下半期市場規模拡大・縮小ランキング」を発表した。QPRでは、全国3万5000人の消費者パネルから毎日の買い物履歴を収集し、POSデータでは分からない購入者属性や、購入場面や理由などをアンケートなどによって追跡できる。
食品部門の市場拡大ランキング1位は「米」で前年比42.3%増だった。2位はパックご飯やカップ飯といった「米飯加工品」で前年比31.0%増、5位は「包装餅」で同23.8%増と、米関連の3項目が上位にランクインした。
米に関連する情報をさらに見ると、平均購入単価は前年比35.6%増と高騰。購入者数は前年比で9.2%増。また、米飯加工品は同20.6%増、包装餅も同15.2%増と大幅に増加した。米不足にともなう価格高騰の一方で、米飯の代替品の需要が上昇したことが明らかとなった。
「米」「米飯加工品」「包装餅」とランク外の「水」の100人当たりの購入金額を日次推移で見ると、2024年8月8日の南海トラフ地震臨時情報の発表後に「水」と「米飯加工品」が急上昇し、以降も高めに推移している。
災害に対する警戒から、いつもより多くの米が備蓄目的で購入され、それが市場での品不足へつながり、いわゆる「令和の米騒動」の一因となった様子がうかがえる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.