Metaの業績が急回復。2023年第4四半期の決算発表では世界最大のソーシャルメディアであるFacebookの現状も明らかにされた。
Meta Platforms(以下、Meta)は2024年2月1日(米国時間)、2023年第4四半期の決算を発表した。総売上高は401億1100万ドル(前年同期比25%増)。売上高の内訳は、Metaが提供するプラットフォーム(Facebook、Instagram、Messenger、 WhatsAppなどのファミリーアプリ)が390億4000万ドルで、メタバース事業を担うReality Labsが10億7100万ドル。後者は2023年10月発売の「Quest 3」の好調に支えられた形だ。 純利益は140億1700万ドル(前年同期比201%増)と飛躍的に伸びた。広告売上高は387億600万ドル(前年同期比24%増)だった。2023年の通期の総売上高は1349億200万ドル(前年比16%増)、 純利益は390億9800万ドル(前年比69%増)で着地した。
AppleのATTフレームワークによってモバイル広告環境がプライバシー尊重の方向にシフトしたことをきっかけに、Metaのビジネスは一時停滞していた。しかし、2023年は広告事業の復調で3四半期連続の増収増益につながり、株価も2024年2月2日の取引で20%高の474.99ドルと、上場来の高値を記録した。時価総額は約1970億ドル上昇。これは、一日の拡大規模では過去最大規模となる。
売り上げを生むユーザーの数も堅調に伸びている。2023年12月時点でMetaが提供するプラットフォームのデイリーアクティブ利用者数は31億9000万人(前年同期比8%増)、月間アクティブ利用者数は39億8000万人(前年同期比6%増)だった。
ここで注目したいのが祖業である「Facebook」単体の成長だ。2023年12月のDAU(デイリーアクティブユーザー)数は21億1000万人(前年同期比6%増)、MAU(月間アクティブ利用者)数は30億7000万人(前年同期比3%増)だった。
とっくに頭打ちになったと思われがちだが、アジア太平洋地域とその他の地域ではまだ意外と伸びしろがあるようだ。
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