ヒューマンメディアが2022年における日本の映画、テレビ番組、アニメ、家庭用ゲーム、スマホ・PCオンラインゲーム、出版(漫画)コンテンツの海外での売り上げを算出した結果です。
「日本と世界のメディア×コンテンツ市場データベース」を発行するヒューマンメディアは、2022年の日本のコンテンツの海外での売り上げを算出し、発表しました。
映画(実写)、テレビ番組(一般)、アニメ(劇場、放送、配信などの映像と商品化ライセンス含む)、家庭用ゲーム(ソフト販売)、家庭用ゲーム(オンライン)、スマホ向けなどのゲーム、出版の7分野において、海外の消費者やテレビ放送の広告スポンサーが現地(海外)で支払った金額を合算した結果、2022年の日本のコンテンツの海外市場規模は合計4兆6882億円(前年比3.4%増)となりました。
最も売り上げ規模が大きい家庭用ゲーム(オンライン)は、2016年の2123億円からコロナ禍を経て2022年には約8倍の1兆7700億円に達しました。家庭用ゲーム(ソフト販売)は、最大であった2012年規模には届かないまでも2020年に急拡大しましたが2021年以降はその反動で減少し、2022年の市場規模は7286億円になりました
家庭用ゲーム(オンライン)に次いで規模の大きいアニメは2012年から2020年の間に市場規模が約5倍となるなど拡大を続けています。2022年には前年比11.1%増の1兆4592億円に達しました。これにはアニメの劇場公開、放送、配信に加え、商品化やゲーム化の収入も含まれています。漫画が大半を占める出版も、アニメの人気や電子コミックの普及によって、2022年には同14.6%増の3200億円に拡大しました。
家庭用ゲームやアニメ、マンガが好調な一方で、2020年まで増加傾向にあったスマホおよびPCのオンラインゲーム分野は2021年から減少に転じ、2022年には前年比14%減の2794億円にとどまりました。この分野は世界的に中国製のシェアが高まっています。なお、この数値には「Pokemon GO」などの海外パブリッシャーによる日本製IPのサービス売り上げは含まれていません。
映画(実写)とテレビ番組(一般)は売り上げ規模こそ小さいものの、どちらもコロナ禍から回復し、売り上げを伸ばしています。映画(実写)は前年比35.8%増の1080億円、テレビ番組(一般)も前年比9.5%増の230億円になりました。
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