生活者のサステナビリティに関する行動(サステナアクション)、さらにその背景にある価値観の分析を目的に実施した調査の結果です。
電通は、全国15〜79歳の生活者1400人を対象に、「生活者のサステナアクション調査」を実施しました。同社はこれまで「SDGsに関する生活者調査」において、生活者のサステナビリティに関する認知・意識に関して調査してきましたが、今回の調査はサステナビリティに関する具体的な行動(サステナアクション)に焦点を当てたものとなっています。
調査ではまず、生活者がサステナビリティに配慮した生活をしたいかどうかを聞いています。現在できているかできていないかにかかわらず「サステナビリティに配慮した生活をしたいと思う」人は約半数(49.1%)に達しました。一方、「サステナビリティに配慮した生活をしたいと思わない」人は16.9%と、2割未満にとどまっています。
男女別では、男性よりも女性の方が「サステナビリティに配慮した生活をしたいと思う」と回答した人が多く(男性:41.8%、女性:56.3%)、年代別では男女いずれも15〜19歳のサステナビリティ意識が高いことが分かりました。15〜19歳男性の55.0%、同女性の72.4%が、「サステナビリティに配慮した生活をしたいと思う」と回答しています。
サステナビリティに配慮した生活を実際にできている人は42.1%。それでも、電通が選出した「22個のサステナアクション」のうち、日々の生活の中で日常的、もしくは「たまに」実践しているものがあると回答した人は97.9%にも達しています。「ごみを分別する/不用品をリサイクル/ペットボトル回収」については、9割を超える人が実践しています。
電通は、22個のサステナアクションを実践する生活者の意識と行動をクラスター分析し、「スマートライフスタイル層」「サステナエバンジェリスト(伝道者)層」「サステナ定着層」「地域貢献層」「経済メリット重視層」「フォロワー層」「無関心層」の7タイプに分類しています。その中で特にサステナアクションを多く実践しているのが、サブスクリプションや家など物を持たずに生活する傾向の強い「スマートライフスタイル層」(平均14.4個)、サステナビリティに関する情報の収集や発信を行う「サステナエバンジェリスト(伝道者)層」(平均13.8個)、ごみを出さない、食品ロスを生まないなどの意識が高い「サステナ定着層」(平均11.7個)でした。
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