低いのは承知。でも、さらに下がり続けているとは一体全体どうしたものでしょうか。
「あなたは英語が得意ですか?」
全くもって、耳の痛い質問です。できることなら、答えずに済ませたいのが正直なところです。読者の皆さんはいかがでしょうか。
世界共通語として広く普及しているとされる英語ですが、本当のところどの程度使われているのでしょうか。2021年の「Education First English Proficiency Index」(外部リンク/英語)には112カ国が登場していますが、実は「High(高い)」以上のスコアを記録しているのは31カ国にすぎません。世界で11億人にも上る中国語話者に比べると、英語は、第1、第2言語を足しても、その話者が14億人にすぎないのが現実なのです。
だからといって英語ができなくても平気と開き直っていいわけではありません。ここでチェックしたいのが、英語を母国語としない各国の英語運用能力ランキングです。世界1位はオランダの663点、2位がオーストリア(641点)、3位がデンマークが(636点)でした。
アジアではシンガポールのスコアが最も高く635点。シンガポールは世界ランキングでも4位を占めました。アフリカ大陸では南アフリカが606点で最も高い英語力を示し、ラテンアメリカ1位はアルゼンチンの556点で、中東諸国ではレバノンが536点で1位となりました。
さて、わが国の現状はというと……。
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