モビリティーの激変を経た10年後、あなたは何に乗っているでしょうか。
Google画像検索で「New York 1900 vs 1913」というキーワードを入れて検索してみてください。2枚で一組になった有名な写真が並ぶはずです。2枚の写真の撮影場所はどちらも同じニューヨーク5番街、イースターのパレードの光景です。異なるのは撮影時期で、13年の隔たりがあります。通りを埋め尽くす馬車に1台の自動車が走る1900年に対し、1913年ではその立場が完全に逆転しています。通りを走る馬車はわずか1台のみ。あのT型フォードがその3000ccの重厚なエンジン音とともに、モータリゼーション時代の到来を謳歌(おうか)するようになっていたのです。
モビリティーの変化は想像以上に劇的です。実際、北京や上海など、いわゆる一線都市(Tier 1)と呼ばれる中国の大都市では今、無人運転のタクシーサービスの実験が行われています。マッキンゼーのレポートによれば今後、中国の主要都市ではロボットタクシーの普及が急速に進んでいくようなのです。
これらの都市では今から10年もたたないうちに、現在シェアードモビリティーで移動する乗客の5分の1から4分の1の走行距離を、無人タクシーが取って代わるということです。それでは、2030年の中国におけるモビリティーはどのような様相になっているか、その市場の展望を見てみましょう。
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