1991年8月6日は「Webサイトが生まれた日」でした。いま、世界のサイト数はどこまで増えたのでしょうか。
今から30年前の1991年8月6日、スイスのCERN(欧州原子核研究機構)の英国人物理学者のティム・バーナーズ=リーが、世界初のWebサイトを公開しました。1989年3月に同氏がWebの基本構想をCERNに提出してから、約2年半後のことでした。
このサイトは、World Wide Webプロジェクトに関して利用方法や技術情報について説明したものでした。httpやHTMLをはじめとし、現在でも使われるWebサイトの基礎がここで公にされたという点で非常に重要な内容です。その世界初のWebサイトのURLには今でもアクセスできますから、重要文化遺産のツアーとして、Webサイトが生まれた時の姿をぜひご覧になってください。ちなみに、当時、このコンテンツのホスティングを行っていたのはアップルを追い出されたスティーブ・ジョブズが設立したNeXT Computerの「NeXTcube」というサーバマシンでした。
その翌年の1992年末の時点では、オンラインになっていたWebサイトの数はまだ10にとどまっていましたが、1993年になると大きな転機が訪れます。CERNがW3テクノロジーをロイヤルティーフリーで公開したことをきっかけに、インターネットは急成長を始めます。そして、現在のようにWebサイト同士が互いにリンクをし合う巨大なネットワークへと変貌していったのです。
そして1994年には、読者の皆さんもご存じのような有名サイトも登場し始めます。余談ではありますが、筆者がWebサイトを自作して初めて公開したのも1994年でした。海外から激励のメールが届いて、世界とのつながりに歓喜したことを今でも鮮明に記憶しています。
今回は、その誕生から30年後の2021年に至るまでのWebサイトの発展を、サイト数を通して振り返ってみます。あなたがよく訪れるWebサイトの年齢も同時に発見できることでしょう。
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