調査リポート
» 2019年12月06日 15時00分 公開

今日のリサーチ:「メルカリハイ」の謎を解く――4人に1人が100円以下の利益でもフリマアプリに出品 (1/2)

なぜ人は100円以下の少額利益でもフリマアプリに出品してしまうのか。謎を解く鍵は「承認欲求」にあるようです。

[ITmedia マーケティング]

 フリマアプリを利用してお金もうけを考えるのであれば、出品したものをできるだけ高く買ってもらうのが望ましいことは言うまでもありません。しかし、実際に利用者の行動を観察してみると、ほとんど利益が出ないのではないかと思われる値付けで取引が成立しているケースも少なくないようです。そのような人は何に動機付けられてフリマアプリを使うのでしょうか。

 メルカリが外部有識者と共にフリマアプリの可能性について研究するメルカリ総合研究所は、これまでのフリマアプリ市場の成長の背景には「金銭的な利益を得ること」以外にも多様な利用目的があるという仮説の下、全国のフリマアプリ利用者1030人を対象に「100円以下の利益でフリマアプリに出品する利用者」の意識・実態調査を実施しました。

 本稿では2019年12月5日にメルカリが開催した記者向けの説明会から、『なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか?』(光文社新書)の共著者でマーケティングライターの牛窪 恵が解説した今回の調査結果のハイライト部分を紹介します。

マーケティングライターで世代・トレンド評論家の牛窪 恵氏

100円以下の利益でフリマアプリに出品する人は22%、女性が6割強

 今回調査対象となったのは、3回に1回以上の頻度にて100円以下の利益でフリマアプリに出品する「少額取引利用者」515人と、最低1000円以上の利益を見込んで商品を出品する「高額取引利用者」515人の合計1030人。

 調査対象を抽出するための事前調査でフリマアプリで出品する人2115人に対して100円以下の出品をどの程度の頻度で行うかを質問したところ、22.0%が「3回に1回以上」と回答。少額取引利用者の男女比は男性が36.7%、女性が63.3%でした。

100円以下の利益でフリマアプリに出品する頻度(出典:メルカリ)《クリックで拡大》
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