Web分析業界のトップランナーである小川卓氏。彼は自身の最近の著書の中で、SEOについての重要なことの1点目として、「サイトを訪れる人が望むであろう情報をしっかり用意すること」を挙げています(小川卓著『現場のプロがやさしく書いた Webサイトの分析・改善の教科書 Googleアナリティックスと、その他のツールを使った実践的にノウハウ』P.53(2014年、マイナビ))。
タイトルタグの書き方をはじめとする内部対策と呼ばれるSEOの対策はたくさんあります。しかし、“Contents is king”(注4)の考え方に従えば、私たちがSEOに臨む際の姿勢は、まずは小川さんの上記の方針に従うべきで、SEOの各種テクニックはそれからです。「サイトを訪れる人が望むであろう情報」を知るためには、Webページ上のユーザーの行動データから、ユーザーの「インサイト」を掘り出す必要があります。ここからのコーナーでは、ヒートマップからユーザーのインサイトを掘り出して、SEOに活かす方法を解説します。
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第1回 ヒートマップ入門――データ・ビジュアライゼーション時代に対応したWebアクセス解析で意思決定とアクションを高速化
企業が日々蓄積する情報の量が爆発的に増えてきている中で、データの「見える化」、すなわち、データ・ビジュアライゼーションが注目を集めるようになってきています。その流れの中で注目されているテクノロジーの1つ「ヒートマップ」が、Webアクセス解析の現場でどのように活用されているのかを解説します。
第1回 レポート分析のプロトタイピングで意思決定フローを作る
ページビュー、ユーザー数、広告のビューやクリック数……。Webのアクセス解析で一般的なこれらの指標は果たして、あなたの会社の経営判断に寄与しているだろうか? 「清水誠のWeb解析ストラテジー」第1回では、メディアサイトを例に、適切な意思決定を支援する指標の定義方法およびレポーティング方法を解説する。
第2回 メーカーサイトでもここまで分かる貢献度
ページビュー、ユーザー数、広告のビューやクリック数……。Webのアクセス解析で一般的なこれらの指標は果たして、あなたの会社の経営判断に寄与しているだろうか? 「清水誠のWeb解析ストラテジー」第2回では、製造業のサイトを例に、適切な意思決定を支援する指標の定義方法およびレポーティング方法を解説する。
第3回 「メルマガ」ではなく、「newsletter」では?
言葉の持つイメージによって、理解が制約を受けることがある。企業が配信するメール=メルマガと比喩的に表現すると、面白い文章を書いて全員に一斉配信するもの、と思い込んでしまいがち。米国生活中に実際に届いたメールの内容とタイミングについて具体的に紹介する。
第4回 「アクセス解析」でも「Web解析」でもない
Web Analyticsは「アクセス解析」や「Web解析」と訳されますが、実はどちらも微妙に異なります。「分析」と「解析」の違い、「アナリシス」と「アナリティクス」の違い、「ログ」や「アクセス」ではない理由など、紛らわしく悩ましい現状について整理しつつ、注意点をまとめました。
第5回 「PDCA」の意外な歴史と本質
略語が1人歩きし「改善は継続が大事。がんばろう」で終わっていることが多い「PDCAサイクル」は、デミング博士によって1950年に日本に輸入され、サンプリングと分布という統計的なアプローチと品質管理の概念は日本の産業に大きく影響を与えた。100年の歴史から学ぶべきことについて、改めて整理する。
第6回 データはアウトプットではなくインプット
Web解析=効果測定、というイメージがあるが、終わった施策の効果を後で調べ、改善の余地があれば改善するのは従来型の古いWeb解析。データの取得と解析を最後のアウトプットではなく、最初のインプットとして位置づけることのメリットについて紹介する。
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