「第4回 拡張現実をマーケティングにどう用いるか」で説明したが、まずは目的と実現したい内容を明確にし、事前に企画をある程度まとめておくことが必要だ。口頭で、「こんなイメージでお願い!」と人に伝えても、全く異なる内容で伝わってしまうことが多いので、言葉だけではなく絵や図になっているとなおよいだろう。
ARの企画を考えていると、「できること」と「できないこと」が分からないため、とにかく夢が広がっていく。この段階で風呂敷を広げることは当たり前のことで、むしろ必要なことだと思う。しかし、できないかもしれないことを、お客さまに対して胸を張って「できます!」と言い切ってしまわないよう気をつけていただきたい。受注はしたものの、技術的にできなかったとか、納期が遅れてしまい大変なことになったという話を聞くことも多い。企画を提示した段階では、「まずは実現イメージ」として概要を話しておいて、その後に改めてできることの詳細を説明するようにすると良いだろう。
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