一方、不振が続いていた米国では、1980年にNBCによるドキュメンタリー番組「If Japan Can... Why Can't We?」(日本にできるのに、なぜアメリカができないのか?)が放映されたことをきっかけに、デミング博士の活動と実績にようやく注目が集まるようになりました。すでにPDCAサイクルを単なる品質管理から経営哲学にまで発展させていたデミング博士は、フォード社やゼロックス社など数多くの企業に対してコンサルティングを行い、実績を残しました。デミング哲学は製造業に限らず幅広い業界や行政機関によって急速に受け入れられ、Total Quality Management(TQM)として広がっていきます。そして1990年代のUSの国際競争力回復に大きく貢献したといわれています。
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