高広 三宅さんの場合、マス広告などにも関わっていらっしゃったと思いますが、従来型のマーケティングコミュニケーションと「ここは違うな」と思ったこと、あるいは、ソーシャルメディア、例えばFacebookでの取り組みにおいて、一番驚かれたことはなんですか?
三宅 始めて間もないころに、新商品情報をストレートにつぶやいたら、そもそもFacebookページ自体の「いいね!」数も少なかったので、あまり反響はなかったんです。やっぱりFacebookは難しいなと思ったんですが、その翌日に、「ひよこちゃんが商品の告知をして疲れて寝ちゃった」という投稿を何気なくしてみたんです。
寝かせると言っても、しっぽがあるから仰向けでは寝かせられないので、わざわざうつ伏せで寝かせました。すると、その投稿の反響がダントツで良かったんですよ。これで、「なるほどこういうことか」と思ったんですね。
企業のマスコットキャラクターをうつ伏せで寝かせることは、本来であれば企業のキャラクター管理としてはGOしづらいわけですよ。でも、ブランド管理をしている側の部署が運営をしているから、普段実施しないこともチャレンジしやすい。これはFacebookページの運営で重要な経験となりましたね。
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