「逆Z世代」の実態 Z世代のタイパ意識は意外と高くない?全国エリア別調査で判明

自分はZ世代ではないと考える「逆Z世代」が増加している。大広とD’Zlab.が共同で実施した「全国エリア別Z世代意識調査」の結果をお届けする。

» 2025年02月12日 17時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

 大広とD’Zlab.(大広若者研究所)は、共同で「全国エリア別Z世代意識調査」を実施した。D’Zlab.は、エリア別の視点でZ世代の価値観や個性を研究することを目的とした研究プロジェクト。今回は、全国の各地域と15〜19歳までのZ世代男女に焦点を当て、エリアで異なるZ世代の価値観を探った。

地域によってはZ世代の半数近くが「自分はZ世代ではない」と回答

 「自身はZ世代といえるか」の意識を聞いたところ、男女合計で「Z世代といえる」が64.6%、「Z世代といえない」が35.4%だった。Z世代といえないと回答した割合が最も多かったのが中国地方で48.9%、北海道の42.3%、九州・沖縄地方の36.0%が続いた。

自分自身をどのように感じるか(出典:大広、D’Zlab.「全国エリア別Z世代意識調査」、以下同)

 日常生活における意識(衣食住、勉強・準備など)では、「時間ぎりぎりまで行動しない」としたZ世代の女子が53.8%と多かった。エリア別で「時間ぎりぎりまで行動しない」割合が一番高かったのは四国地方で59.4%だった。

日常生活についてどのような意識で行動しているか

 時間を有効的に使いたいか否か、タイムパフォーマンス(タイパ)の意識では「有効的に使いたい」の40.3%に対して、「ゆったり過ごしたい」が42.4%と上回った。時間にとらわれずに、ゆったり過ごしたいZ世代が意外と多いことが明らかとなった。

時間を効率的に使って過ごしたいか

 コストパフォーマンス(コスパ)への意識について質問すると、Z世代女子においてはコスパ重視派が64.0%だったのに対し、タイパ重視派が16.2%で、コストパフォーマンス重視が大きく上回る結果となった。

タイパ(タイムパフォーマンス)とコスパ(コストパフォーマンス)ではどちらが大事か

 この他、日頃自宅でテレビ番組をみるかどうかを聞いたところ、「ほぼ毎日テレビをみる」の男女合計の回答は40.1%。地域別では東海地方で50%、北陸地方で46.0%だった。若者のテレビ離れが叫ばれるが、テレビを見る若者は以前として多いようだ。

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