読売広告社は、ショッパーインサイトの食品ID-POS購買行動データベース「real shopper SM」を活用し、食品スーパーにおけるバレンタイン時期のチョコレートの購買変化を分析した。
読売広告社は、子会社のショッパーインサイトが保有する日本最大級の食品ID-POS購買行動データベース「real shopper SM」を活用して、食品スーパーにおけるバレンタイン時期(1〜2月中旬)のチョコレートの購買変化を分析した。
2023〜2025年における板チョコレートのバスケット出現率(レジ通過バスケットのうち板チョコが入ったバスケットの割合)を分析すると、バレンタインデーの1週間前となる2月7日から出現率1.0%を超え、2月11日に急激に伸びていることが分かった。2023年と2024年は曜日が異なっていても同じ波形を描いていることから、2025年も傾向は変わらず1週間前から前日の2月13日がピークになることが予測されるという。
板チョコの平均単価は2024年の夏頃まで比較的安定していたが、2024年6月頃から急激に上昇。秋頃には140円台に到達している。これは昨今の物価上昇に加え、いわゆるカカオショック(チョコレートやココアの原料となるカカオ豆が原産地の天候不順や病害の発生により生産量が不足し、取引価格が急騰している状態)も要因の一つと考えられる。また、単価と購買点数の関係性を表した分布図が右下がり傾向になっていることから、価格高騰により購買点数が減少していることがうかがえる。
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