テキスト型生成AIサービスの利用経験者の割合は若い年代ほど高く、特に10代後半はすでに5割に近づいていることが分かりました。
リクルートは2022年から、リクルートの事業とは直接関係しない領域までを含めて生活者と事業者の行動・考え方を調べて、社会構造の変化を明らかにすることを目的とした「よのなか調査」を実施しています。2023年の調査では、生成AIが急速に普及したことを背景に、生成AIの普及状況や利用頻度、情報の真偽や信頼性の確認、事業者への個人情報提供など、生活者のテクノロジーに関する関心や意識の変化について、全国約1万人の生活者を対象に調査。その結果を「よのなか調査(生活者編)」として発表しました。
調査では、テキスト型生成AIサービス(「ChatGPT」「Microsoft Bing AI」「LINE AIチャットくん」など)の利用経験者の割合は若い年代ほど高く、特に10代後半はすでに5割に近づいていることが分かりました。
生成AIの利用頻度については世代間でギャップがあり、若い世代ほど頻繁に使っていることが分かりました。特に10代後半は2割以上が「日常的に利用している」、または「月1回以上は利用している」と回答しています。
また、病院やクリニック選び、飲食店選びなどでのおすすめ(レコメンド)機能の参照意向について調べたところ、全てのカテゴリーで上昇傾向が見られました。病院・クリニックや旅行先、飲食店などでは相対的に高い傾向があり、一方で交際相手や結婚相手の項目ではリコメンド機能を参照する傾向は低いようです。
おすすめ(レコメンド)機能を「参考にしたい」「やや参考にしたい」と回答した人を対象に、より参考になるおすすめ情報を得るためには個人情報を提供しても良いかどうか聞きました。おすすめ情報を得るために氏名、連絡先(メールアドレス、電話番号)、住所といった個人情報を事業者側に提供しても良いという人の割合は、全体的にやや減少傾向です。唯一、交際相手・結婚相手の項目だけは、より参考になる情報を得るための個人情報の提供意向が若干上昇しています。
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