「Adobe Analytics」のデータによると、米国の2023年のホリデーシーズンにおけるオンライン売上高は2022年を上回る2221億ドルで、過去最高を更新しました。
Adobeは、米国のインターネット小売業者上位100社の85%以上が利用している分析ソリューション「Adobe Analytics」を通じて得られたオンラインでの商取引データから、2023年のホリデーシーズン(11月1日〜12月31日)の米国における最終的なオンラインショッピングの動向を分析し、まとめました。分析は米国の小売サイトへの1兆回以上の訪問、1億SKU、18の製品カテゴリーから得られたデータに基づいています
2023年の米国ホリデーシーズンにおけるオンライン売上高は、前年同期比4.9%増の2221億ドルで、Eコマースの新記録となりました。
2023年11月のオンライン売上高は1235億ドル(前年比6%増)に達し、感謝祭からサイバーマンデーまでの5日間(11月23日〜27日)を示すサイバーウィークの売上高も380億ドル(同7.8%増)と好調を維持しました。さらに、サイバーマンデーを過ぎても値引きが続き、12月のオンライン売上高は986億ドル(同3.7%増)にまで拡大しました。
2023年のホリデーシーズンのオンライン消費をけん引したのは、エレクトロニクス(508億ドル)、アパレル(415億ドル)、家具(273億ドル)、食料品(191億ドル)、玩具(77億ドル)の5カテゴリーです。これらを合わせると全体の約65%に達し、デジタルエコノミーにおける重要な成長ドライバーとなっています。
これらのカテゴリーを中心に大幅な値引きが実施されたことと後払い決済の浸透が消費を後押ししました。Eコマースカテゴリー全体でみると値引き額は過去最高を記録。値引きのピーク時にはエレクトロニクスが表示価格から31%オフ(2022年は25%オフ)、玩具が28%オフ(2022年は34%オフ)、アパレルが24%オフ(2022年は19%オフ)となりました。後払い決済(BNPL:Buy Now Pay Later)も過去最高を記録し、2023年を21億ドル上回る166億ドル(14%増)に拡大しています。
また、2023年のホリデーシーズンでは、半分以上の51.1%(2022年は47%)がスマートフォン経由でのショッピングで、モバイルが初めてデスクトップを上回りました。
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