Molocoが調査会社Ipsosとの共同調査「モバイルアプリ パフォーマンスマーケティング グローバルレポート(2023年版)」を発表しました。
機械学習を活用したDSPなどを提供するMolocoは、調査会社Ipsosとの共同調査「モバイルアプリ パフォーマンスマーケティング グローバルレポート(2023年版)」を発表しました。同調査は、日本、米国、英国、韓国、フランス、ドイツ、インドネシア、シンガポール、ベトナムの 9カ国1675人のモバイルアプリマーケターを対象にしています。調査対象者には、モバイルアプリマーケティングにおいて予算執行に直接関与し、責任を負う立場のマーケターが選ばれています。
調査結果によると、2023年は世界全体で調査対象企業の64.7%が、モバイル広告予算が前年から「増加した」と回答しました。モバイル広告予算が昨年から増加した企業の割合を国別にみると、日本は55.0%という結果でした。特に割合が大きかったのはインドネシア(81.8%)、米国(73.7%)、英国(67.1%)でした。予算額の増加率が特に高かったのはインドネシア(33.9%)、英国(29.3%)、フランス(27.3%)でした。日本は21.3%でした。
同調査では、企業やサービスの認知・イメージ向上などを目的とする「ブランドマーケティング」に対し、クリックやコンバージョンなどの特定の結果(ユーザー行動)を目的とするマーケティング手法を「パフォーマンスマーケティング」と分類しています。今回、調査対象企業の63.2%が、モバイル広告予算のうちパフォーマンスマーケティングにかかる予算が前年から「増加した」と回答。日本は54.0%でした。特に割合が大きかった国はインドネシア(83.1%)で、米国(69.0%)、英国(68.0%)が続きました。モバイル広告予算全体のうち、パフォーマンスマーケティングにかかる予算の割合は45.7%を占めており、これはブランドマーケティングにかかる予算の割合(41.4%)を上回っています。
また、日本のモバイルアプリマーケターはパフォーマンスマーケティングを高く評価しており、日本企業の平均的な予算増加率は前年対比で20%を上回りました。
日本国内のマーケターのうち「パフォーマンスマーケティングには、従来のブランドマーケティングよりも収益の拡大を促進する効果がある」と回答したのは68.5%。これは世界平均(58.2%)を上回り、9カ国中2番目に高い割合でした。
リーチよりもパフォーマンス。モバイル広告に求められるものは明快です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.