今後、戦いの場がAVOD(広告型動画配信)に移行する中、両社はそれぞれにどのような戦略を準備しているのでしょうか。
Disneyの動画配信サービス「Disney+」が破竹の勢いで成長を続けています。ITmedia マーケティングの人気連載「ほぼ週刊インフォグラフィックス」の記事「Disney+が破竹の勢い Netflixに迫る加入者増へ、どう戦略を転換したのか?」によれば、実は、ESPN+やHuluなど傘下の他サービスも含めると、DisneyはすでにSVOD(定額制動画配信)の覇者となっているようなのです。
対照的に会員数頭打ちとうわさされたNetflixは創業以来の方針を大きく転換し、「広告つきベーシックプラン」を導入。すると、Disney+もまた同様にAVOD(広告型動画配信)に参入しています。
マーベル作品や「スター・ウォーズ」の前に広告を出せるのはブランドにとって大きな魅力でしょう。もっとも、関連記事「Disney+の広告付きプランは実質値上げ? Netflix追撃の中身とは」で指摘しているように、既存ユーザーからすると事実上の値上げと言えなくもありません。
顧客満足とビジネスの成功のため、Disneyはどのような戦略を展開してくるのか。はたまたNetflixはどう打って出るか。切磋琢磨する両社に、今後も注目したいところです。
2022年11月3日、Netflixが満を持して「広告つきベーシックプラン」の提供を開始しました。料金は月額790円。現時点では一部に広告つきでは視聴できないコンテンツもあるようですが、従来の広告なしの「ベーシック」より200円安いことで、成長急減速が伝えられるNetflixの起死回生の一手となるか、注目されます。一方、Netflixを猛追するライバルのDisney+も、米国でAVOD(広告型動画配信)の導入を発表しています。しかし、こちらは広告付きで従来の(広告なしの)プランと同額で、従来プランは事実上値上げになることから不満の声もあるようです。
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