ウェビナーを円滑に進行するため、そしてリードを育て案件につなげるために欠かせないタスクについて整理しておきましょう。
前回はウェビナー配信の準備として、必要な機材の紹介を中心に説明しました。最終回となる今回は、実際の配信から配信後のフォローまで含めた必要なタスクを整理しつつ、実践に役立つTipsについて紹介します。
配信に必要な機材やシステムが準備できたら、次に人員配置です。会議室で実施するタイプのウェビナーであれば、講師の他に最低でもチャットで質疑応答に対応する人を確保する必要があります。
もう1つ、これは人員に関するTipsですが、講師の目の前にペースメーカーとなる人を座らせておくといいでしょう。ペースメーカーは講師の話の内容にうなずいたりリアクションを取ったりする役割を担います。
リアルなセミナーでのプレゼンには慣れている人でもウェビナーだとうまくいかないということがあります。そうしたケースの多くは、参加者の反応がつかめないからです。ペースメーカーとなる人を講師の前に座らせておくだけで、うつむいて話すこともなくなり、目線や表情が大きく変わってきます。ぜひ試してみてください。
ここまで、ウェビナーはスモールスタートで簡単に始められるいう話をしてきました。とはいえビジネスの目的を達成するためにはやはり相応の準備と体制も必要になってきます。ウェビナーに必要なタスクを洗い出してみると、
など、かなりな量の仕事になります。これだけやろうとすると片手間でこなすことは難しく、きちんとした運営のためには専任の体制も必要になってきます。
私自身がシャノンという会社で自社のウェビナーを推進し、お客さまを支援してきた経験からいえば、ウェビナー集客の要は事前の集客と開催後のアンケート、そして事後のフォローを「人にひも付けて」行うことにあります。
集客のメールはメルマガタイプだけでなく、個別に語りかける「1to1(ワンツーワン)」タイプを活用することがおすすめです。HTMLで美しくデザインされ複数のコンテンツが網羅されたメールではなく、ウェビナーの講師を「From」に設定して、本文冒頭に「株式会社 ◯◯ □□様」と記入し、あえてテキストで送ったところ、かなりな集客効果がありました(一回のメールで124人)。ポイントは複数のウェビナーではなく、1回のウェビナーに絞ったメールにすることです。
第2回でも取り上げましたが、ウェビナーの参加者を事後フォローし、案件化につなげるには、アンケートの回収が肝になります。そのためには、以下の2点が重要です。
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