WACULテクノロジー&マーケティングラボは3万サイトのデータをベースに作った評価基準を基に、第一地銀64行におけるカードローンの申し込みサイトを評価する調査を実施しました。
WACULは全国地方銀行協会会員である第一地銀64行を対象に、カードローンのトップページまたはLP(ランディングページ)の調査を実施しました。
調査では、WACULが提供するAIによるWebサイト運営支援ツール「AIアナリスト」を活用してカードローンのWebサイトにおける6つの「勝ちパターン」を抽出。これを評価項目として各行カードローンのトップページと照らし合わせ、画面上の特徴を確認。表示速度の測定にはGoogleの「PageSpeed Insights」を採用しました。
調査の結果抽出された勝ちパターンは以下の通りです。
ビジネスモデルが類似しつつ商圏が明確に分かれる地銀はデータに裏打ちされた他行で成果が出ている「型」、つまり勝ちパターンを自行に適用すれば、高い確率で他行と同様に成果を上げやすいと考えられます。一方で銀行のビジネス領域は多岐にわたるため全領域を網羅的に比較するのは困難であるため、今回は金融商品の中でも特にデジタル活用が進み、ネットとの親和性が高いカードローンの領域に絞って評価しています。
調査の結果、全国64行の中でCVRが高くなる要件を最も満たしていたのは120点満点中114点を獲得した百五銀行(三重県)でした。2位は秋田銀行(秋田県)、3位は八十二銀行(長野県)でした。
百五銀行は大きな穴もなく全ての点で高い水準にあると分析されています。ファーストビューにおいてCVポイントも明確であり、クイック診断コンテンツや「かんたん」訴求によりCVRを高める工夫がされています。また、Webサイトの表示速度も早く、フォームステップ数も3と、鹿児島銀行の2に次ぐ少なさであした。
64行の平均点は63.2点、中央値は63.5点で、全体的に何かしらの項目でLP改善の余地があることが分かりました。項目別に見ると、スマホ最適化はほとんどの地銀が対応できていたものの、それ以外の5項目については点数に大きなバラツキがありました。
同調査の結果を踏まえ、WACULでは多くの地銀が着手すべきポイントとして以下の3点を挙げています。
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