集客改善へもう1つの着眼点、外部流入を増やす前に直帰率が改善できないか考える今日から始めるWebサイト育成 第2回(1/2 ページ)

「Webサイト育成」についての連載第2回。今回は直帰率を下げるために有効な施策について考えます。

» 2019年07月03日 08時00分 公開
[谷脇 しのぶヘノブファクトリー]

 Webサイトへの集客はサイトの成果に大きく影響します。集客を増やすために費用をかけてSEO対策やリスティング広告などの施策を行う企業も多いですが、多くのWebサイトの改善を手掛けてきて気づいたことがあります。

 それは、新規流入を増やすことと同じく、サイト内の各ページの直帰率を改善することも成果につながるということです。集客に着目する企業が断然多い中、サイトの訪問者を逃さない施策を打つことができれば、成果が出しやすくなります。是非とも実践していきましょう。

外部流入を増やす前に直帰率が改善できないか考える

 集客を実数で捉えるには、直帰率を無視することはできません。例えば、サイトへの訪問者数が1万人のサイトがあったとします。サイトの直帰率が50%なら残るユーザーは5000人。この5000人を1.5倍の7500人にする目標を立てて流入を増やそうと思ったら、直帰率が同じと想定した場合、単純計算で1万5000人をWebサイトに連れてこなくてはならないことになります。

 しかし、直帰率を50%から25%に抑えることができれば、1万人のうち離脱は2500人なので、7500人が残ります。つまり、流入を増やさなくても目標を達成することができます。

 では、直帰率はどのようにしたら下げられるのでしょうか。離脱につながる理由は大きく分けて以下の3つが考えられます。

  1. 目的の情報が掲載されていなかった(実際には掲載されていてもすぐには見当たらなかった)
  2. 次のページに行きたかったが行けない理由があった
  3. そのページだけで満足した

 一般的に問題となるのは1と2のケースです。具体的によくあるのは、開いたページにユーザーが知りたい情報がきちんと整理されて順番に並んでいなかったり、押せそうなのに押せないボタンやバナーが多く「ユーザーが迷ってしまうデザイン」になっていたりすることです。

 そうすると、ユーザーは行き場がなくて離脱してしまいます。小さなストレスでも積み重なると大きな問題となりやすので、そうならないようにユーザーの行動を細かく分析し、改善しましょう。

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