毎年恒例「コンテンツファン消費行動調査」から導かれた「リーチ力・支出喚起力ランキング」。ストリーミングサービスや動画サービスの活況を背景に、音楽コンテンツが上位を占めました。
博報堂DYメディアパートナーズと博報堂の共同研究プロジェクト「コンテンツビジネスラボ」は、毎年実施している全国調査「コンテンツファン消費行動調査」の2019年版を実施し、そのデータを基に最新の全11カテゴリー計1000以上のコンテンツに関する「リーチ力・支出喚起力ランキング」を算出しました。
リーチ力、支出喚起力はそれぞれ、企業のコンテンツ活用を促進するためにコンテンツビジネスラボが開発した独自指標。リーチ力はそのコンテンツが一年間に到達できる人数を表す指標で、これが高いとキャラクタータイアップやCMへの起用、PRなどの活用に向いていることになります。支出喚起力は、コアファンによる年間の関連市場規模の指標。自社の商品やサービスそのものにコンテンツを組み込んだオリジナルの企画を開発し、コンテンツファンの実際の購買を目的とする際に、どのくらいの売り上げ規模が見込めるかを推計することができます。
2019年調査における個別タイトル・アーティストに関するランキング上位(下表)を見ると、リーチ力では米津玄師やあいみょんといった新顔アーティストが上位に急上昇していることが分かります。支出喚起力では、2018年にデビューしたばかりのKing & Princeが5位にランクインしました。
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