日本パブリックリレーションズ協会はPR業に関する実態調査を実施。PR業務全般について、その業際的市場規模の推計・把握に初めて取り組んだ結果を発表した。
本調査は2007年から隔年で実施しているもので通算5回目。今回はPR業各社の実施業務だけに限らず、より広く実施されているPR業務全般について初めて推計に取り組んだ。
広義のPR市場を捉えるために、PR会社以外の業種/領域でPR業務を提供している対象業種を特定。具体的にはイベント業界、Web業界、出版業界(雑誌編集タイアップ領域)、リスクコンサルティング業界広告代理店業界(行政広報領域)におけるPR業務の売上高を算出した。これによると日本のPR市場は推計規模が4351億円。
本調査は2014年12月から2015年3月にかけて上記の業種の業界団体ならびに大手企業へのヒアリングを実施。公開情報の分析と併せて各市場におけるPR業務の売上高を算出。日本パブリックリレーションズ協会のPR業実態調査に基づく「PR業売上」の推計値に加算し積算することで推計した。
また、最新版のPR業売上(日本パブリックリレーションズ協会加盟155社、非加盟のPR会社48社の計203社を対象に算出)は推計948億円で、前回調査(2012年度)から47億円の増加(5.1ポイント増)となった。
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