データに基づいてメディアをプランニングできる時代が始まった。生活者の「意識データ」と「行動データ」を組み合わせたデータベースでリアルな生活者像を浮き彫りにするアクシバルの動きを追う。
広告業界の変化を100メートル走にたとえるなら……と、アクシバルの代表取締役社長 沼田洋一(敬称略)は言った。ランナーが自分でストップウォッチのボタンを押していたのが昔。いまは第三者が計測している。
「昔」と言っても、10年20年の話ではない。境目は日本で初めてのアドテックが開催された2009年。その頃から企業のマーケティング担当者が自社のプロモーション事例を積極的に開示し始めた。広告プロモーションに関するさまざまな課題も浮き彫りになりつつあった。「企業が広告を届けたい生活者の姿が明確ではない」「出稿した広告の効率性が妥当なのかどうかよく分からない」「広告効果を数値で示すことができない」……。
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