ビッグデータ成功のコツは、通常のデータマーケティングと同様、仮説検証を繰り返すことにある。ただ、さまざまなデータをマッシュアップするビッグデータでは、ノイズも大きくなりがちだ。実用的なインサイトを得るには、大きなノイズを取り除くよう意識して努力を重ね、仮説検証を繰り返すことが必要なのである。
現在、Twitterが日々生成するデータは7テラバイト、Facebookは10テラバイト以上だという。今日、企業がビッグデータと直面せざるを得ないのは、グローバル化や技術進化もさることながら、ソーシャルメディアネットワークの行動が増加したという要因も大きい。その一方で、ソーシャルメディアのインタラクションは、顧客行動の予測やソーシャルメディアキャンペーンの分析といった、これまでにないビジネスバリューをもたらすことも事実だ。
ではそんなソーシャルメディアとビッグデータをマッシュアップし、ビジネスバリューを得るにはどうすればよいか。
これに答えるのが、Enterprise Apps Todayに掲載された“5 Tips for Mashing up Big Data, Social Media”(「ビッグデータとソーシャルメディアをマッシュアップする5つのコツ」)という記事だ。この記事は、Online Marketing Summit上で開催された、投資会社Peritus Parners社のチーミン・ボーリン博士と米インテルのパム・ディドナー氏との対談セッションを基にした記事で、ビッグデータの種類や効果、マッシュアップの課題と事例について話し合ったものだ。
まず、ビッグデータの種類について整理しておこう。インテルのディドナー氏によると、ビッグデータには以下の4種類があるという。
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