千葉銀行は、顧客一人一人に最適なコミュニケーションを提供する「One to Oneマーケティング」の実現を目指している。
千葉銀行は、顧客一人一人に最適なコミュニケーションを提供する「One to Oneマーケティング」の実現を目指している。
特に注力するのが「顧客体験(CX)の改善」。中期経営計画において、商品やサービス提供の視点を変え、最高の顧客体験を作り上げることで、エンゲージメント向上を実現する方針を掲げている。
この戦略の土台として、DXを通じた顧客基盤の構築が重要となっている。同行はこのテーマに、ツール活用と人材育成の両軸から取り組んでいる。
この記事はトレジャーデータが2025年12月2日に開催したTreasure Data Connected World 2025内のセッション「CDPとAIで最高の顧客体験を創造! 千葉銀行が目指すOne to Oneマーケティング」の内容を基に作成した。
同行は中期経営計画で「お客さま中心のビジネスモデルの進化」を取り組み方針に掲げている。
「最高の顧客体験を作り上げるために、一人一人のお客さまに最適なご提案をお届けするパーソナライズ戦略と、地域の事業者と個人のお客さまをつなぎ、経済循環を活性化させるための地域エコシステム戦略──この2つを柱にしている」(千葉銀行 デジタル戦略部 調査役 榎本康彦さん)
顧客体験を改善させた先で、千葉銀行利用者の裾野拡大も目指す。
精緻なパーソナライズを実現するために重要となるのが、マーケティング基盤の構築だ。
同行が目指すのは「アプリ、Webサイト、店舗など、どのチャネルを通じても、まるで一人の担当者がずっとそばにいてくれるかのように寄り添う真のOne to Oneマーケティング」だ。
この体験を支える土台として、トレジャーデータのCDP(カスタマーデータプラットフォーム)を導入している。ツールの選定では「各ソリューションとの連携のしやすさ」と「複数チャネルを横断して管理できること」を重視したという。
「アプリやWebサイト、メールなど、複数のチャネルを通じて、お客さまが当行に関わる際の一連のシナリオを一元的に管理できる。つまり、お客さま一人一人に対し『次に何をおすすめすればいいのか』、全体を見てコントロールしながらより効果的な施策を実施できる」
過去にはオンプレミスのデータベースで管理していたため、手作業でデータを抽出し、キャンペーンを運用していた時期もあった。工数が多く、施策は単発にとどまっていたという。また、担当者のスキルに応じて、スピードにも差が出ていた。
「現在は複数の施策を効率的に管理できるようになった。PDCAサイクルの中でも特に『施策の実行』『改善』に効果を感じている。担当者のスキルのレベルにかかわらず、誰でも高品質な施策を実行できる──スキルの平準化も図れている」
「最高の顧客体験の創造」をさらに高度化していくため、AI技術を各業務領域に活用していく方針だ。
体制構築と人材育成も強化しており、AI技術を積極的に取り入れるべく、2024年9月にデジタル戦略部内にグループ内のAI活用を統括する「AIソリューション室」を新設した。さらに、2024年12月、AIアルゴリズム開発企業のエッジテクノロジーを完全子会社化。データ活用による顧客ニーズ予測モデルの高度化や、各業務プロセスへのAI活用に取り組んできた。
現在は取引先への提案活動を本格化させており、すでに複数社において成約しているという。
人材育成については、エッジテクノロジーが提供するAI教育講座「AIジョブカレ」を全職員が受講。より専門的なデータサイエンス編も約100人が受講を完了した。AIネイティブな企業グループを目指した教育を推進している。
今後は、分析マーケティング基盤をさらに活用し、個人・法人を問わず全ての顧客に対し、専任の担当者が寄り添っているかのようなきめ細やかなマーケティングを届けることを目指すとした。
【開催期間】2026年1月27日(火)〜2月25日(水)
【視聴】無料
【視聴方法】こちらより事前登録
【概要】売上には「良い売上」と「悪い売上」があることを意識していますか。同じ規模の売上でも、初回購入によるものか継続顧客からのものかで、自社にもたらされる利益は大きく異なります。本講演では「良い売上」の最大化を図り、持続的な成長を実現するためのマーケティング戦略について解説します。
【編集履歴:2026年1月21日午前11時00分 初出時、記事タイトルに誤りがありました。お詫びして訂正いたします】
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。