米国と異なり、日本国内では広告はマージン制で取引がされています。そのため、Trading Deskの多くは、広告取引で発生したマージンが本質的な利益です。
米国では一般的に、広告運用に対して運用フィーやレポーティングフィーといった費用が発生しますが、日本の商慣習では実現されていません。
今ではまだ価格競争にはなっていませんが、アドテクノロジーのさらなる進化によって、運用による差別化ができなくなった途端、値引き合戦が始まります。その結果、Trading Deskは淘汰されていくでしょう。そのような事態を回避するためか、各社は独自に運用ノウハウを体系化したり、独自のソリューション開発に力を入れているように見受けられます。
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第1回 進化するアドテクノロジー――「枠から人へ」の変化
アドテクノロジーは誰のために、どんな目的で生まれてきたのか――。モーションビートのチーフプロデューサー 堺真幸氏によるアドテクノロジーの基礎解説。第1回はアドテクノロジーの技術的進化を概観する。
第2回 徹底解説! DSP活用で広告効果を向上させるためのPDCA
第1回「進化するアドテクノロジー――『枠から人』への変化」では、スマートフォン広告における「広告主」「メディア」「ユーザー」という3者の立場から見たアドテクノロジーの特徴を説明しました。今回は、「広告主」にスポットを当て、マーケティング担当者の間で話題となっている「DSP」「RTB」について説明し、同時にDSPの運用方法についても解説します。
第3回 SSP活用でメディアが広告収益を最大化させるためのポイント
SSPとは、「Supply Side Platform」(サプライサイドプラットフォーム)、もしくは「Sell Side Platform」(セルサイドプラットフォーム)の略で、広告枠を提供しているメディア(Webサービス、アプリデベロッパー)が利用する広告プラットフォームのこと。今回はSSPの活用方法として、メディエーション機能とRTB広告を使ったマネタイズ手法のポイントをお伝えする。
第4回 Trading Deskの基礎――成立の背景からビジネスモデル、今後の展開予想まで
アドテクノロジーの進化により、さまざまなプレイヤーが出現してきています。DSP(DemandSidePlatform)やSSP(SupplySidePlatform)もそうですが、それらを運用する業態/組織であるTrading Deskが日本国内でも立ち上がりつつあります。今回はTrading Desk成立の背景から、ビジネスモデルの考察、プレイヤーの動きなどを解説します。
第5回 開発目線からのRTB
RTBの応答を少しでも早めるには、あらゆる面でRTBの処理時間の最小化を目指さなければならない。しかし、RTBの構造上の複雑さが事態を複雑にしている。
第1回 アトリビューションマネジメントの最前線
アトリビューションマネジメントの意義とは「アクセス解析の延長」や「広告効果測定の延長」ではない。顧客そのものの理解を深めることにあるのだ。Fringe81の田中弦氏による連載コラム「田中弦のアドテクノロジーで吠える!」第1回。アトリビューションマネジメントの最前線ではいま、何が起こっているのか?
2016年のRTB市場規模は2011年の16倍超へ――マイクロアド調べ
マイクロアドによると、RTB経由による国内のディスプレイ広告市場は、2016年で1000億円超に達する見通し。
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