データサイエンティスト協会は、日本と米国、インド、ドイツの4カ国で、データサイエンティストの認知・理解に関する調査結果を発表した。
データサイエンティスト協会 調査・研究委員会では、「データサイエンティスト市場の“需要と供給のミスマッチ”の解消」をメインテーマに調査・研究活動を行っている。今回、一般の人から見た場合にデータサイエンティストがどの程度認知・理解されているのかを把握するために、同協会は日本、米国、インド、ドイツの一般ビジネスパーソンを対象に調査を実施した(日本は2022年から、米国は2023年から調査を行っている)。今回の調査の有効回答数は日本が2000人、その他はそれぞれ1000人。
日本におけるデータサイエンティストの認知率(「確かに知っている」「なんとなく知っている」の合計)は前年比プラス0.2ポイントの25.3%でにとどまった。これに対し、米国では認知率63.1%、インドでは80.8%、ドイツでは56.7%と、海外ではデータサイエンティストが一般に広く浸透した職種になっていることが分かった。
自分が所属する企業にデータサイエンスの専門部署がある割合は、インドが68.8%、米国が41.8%、ドイツが25.1%、日本は7.7%で、大差が付いた。
生成AIのツール・アプリの業務での利用率はインドが44.8%、米国が27.2%、ドイツが16.1%で日本は5.4%だった。米国と日本で時系列の推移を比較すると、米国は2023年の15.4%から11.8ポイント増であるのに対して日本は2023年の4.2%から1.2ポイント増。浸透のスピードの違いが目立つ結果となった。
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