Threadsで目立つ投稿をするには? Metaがフィードアルゴリズムの仕組みに関する洞察を公開Social Media Today

X(旧Twitter)に変わるものとして期待されるMetaの短文投稿SNS「Threads」。Metaが公開したThreadsでエンゲージメントを高めるための秘策について、注目すべきポイントを解説する。

» 2024年03月04日 07時00分 公開
[Andrew HutchinsonSocial Media Today]
Social Media Today

 Threadsの勢いが加速している。プラットフォームのアクティブユーザー数は現在1億3000万人に達し、この新しいアプリでどのようなエンゲージメントを促進できるかを試すブランドも徐々に増えている。

 正直なところ、ほとんどの企業はまだThreadsをそれほど重視していないだろう。Threadsのコミュニティーはまだかなりまばらに感じられるし、発見を促進するアルゴリズムはこなれていない。大きな支持を得る投稿もあるが、他の投稿は基本的にD.O.A.(Dead on Arrival:投稿と同時に埋もれてしまう)だ。そして、投稿の成否を分ける理由については明白なロジックがないように見える。

 しかし、ロジックは存在する。Metaは最近、そのThreadsアルゴリズムの概要と、アプリ内でどの投稿が表示されるかをシステムが決定する仕組み、それがどのようにリーチを拡大するかについて情報を共有した。

Threadsフィードの仕組み

 Metaによる説明(外部リンク)は一般的で漠然としており、大した洞察は得られないが、便利な記述もある。例えば、最も影響力のある要素が「いいね!」「返信」「フォロー」というのは想像に難くないが、次のような幾つかの点は興味深いところだ

  • 利用者がフィード内で閲覧した投稿の数
  • 前回Threadsでアクティブだった時点からの経過時間
  • その投稿者のプロフィールがクリックされた回数

 利用者が閲覧した投稿数というのは単一のプロフィールによる閲覧の総数も考えられるし、全体の閲覧数(おそらくこちら)とも考えられる。いずれにしても、それがコンテンツ表示にどう関わってくるかを考えるのは興味深い。

 一人のThreads利用者がどれだけアクティブであるかを考慮することは、既に見たものと関連している可能性が高くなるが、さらにアクティブな利用者に対しては異なる重み付けがされる可能性もある。一方、プロフィール閲覧も各利用者の関連性、ひいてはリーチに関するアルゴリズムに影響を与える。

 Instagramに関わる考慮点も記載されているが、私はこれがThreadsにとってそれほど有益だとは思わない。InstagramとThreadsの利用シーンは全くの別ものであり、それぞれのアプリでフォローしているプロフィールも異なっているからだ。そのため私は

  • 利用者がInstagramでその投稿者のプロフィールを見た回数

というのが本当により良いThreads体験を推進することになるのかと疑問に思っている、とはいえこれもまた一つの情報ではある。また、Threadsは利用者が興味を持ちそうな投稿をより多く推薦しようとするので、用途によっては役に立つだろう。

 さまざまな手段を使ってThreadsの体験に影響を与える方法については、「表示内容のカスタマイズ方法」としてまとめられている。

 ここに書かれていることのほとんどは分かり切ったことだが、利用者が投稿を非表示にすると、利用者が投稿者やそのトピックに興味を抱いていないことがアルゴリズムに通知され、それに似た投稿がフィードに表示される可能性が低くなることは覚えておくといいだろう。

 Threadsのアルゴリズムはまだ進化の途中であり、これらの要素は時間の経過につれて変化するだろう。少なくとも、それらがどのように重み付けされるかは変わるはずだ。Threadsの運営側がより「フレンドリー」なユーザーエクスペリエンスを促進するのか、その結果としてどの要素に焦点を当てることになるのか考えるのはとても興味深い。

 しかし、現時点で何がThreadsのエンゲージメントを促進するのかを理解する上では、これらのメモが重要なポイントになる。

 MetaのThreadsアルゴリズムに関する要約はこちら(外部リンク/英語)で読むことができる。

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